「とにかく化学実験が大好きで、薬品コレクターでした。調合した薬品を飼っていたハムスターに飲ませて次々と殺してしまい、公園の隅に埋めた、なんて話も聞いたことがあります。普段は物静かでしたが、感情の起伏が激しい一面もあり、周囲に薬品の効果などを力説するので、呆れられることもありましたよ」(同級生)
さらに一昨年5月、高校の昼食時にM容疑者が同級生の男子生徒にジュースを振る舞ったときのこと。
「そのジュースがどこで売っていたのかと聞くと、化学実験で自宅で作ったと言っていた。それで男子生徒が何日か彼女手製のジュースを飲み続けるうちに、体に異変が生じ始めたんです。最初は足に力が入らなくなって、全身がだるさに襲われるようになった。男子生徒は入院後7月に退院して動けるようになったが、今度は視力が低下し始め、片目がほぼ見えなくなってしまったんです」(M容疑者を知る人物)
当時、学校側もこの件を警察へ通報したが、学校で保管している薬品には該当するものがなく、犯人を特定するには至らなかった。しかし今回の逮捕による取り調べでM容疑者は、「あれは自分が毒を盛った」と供述しているという。
そんなM容疑者が森さんと知り合ったのは、宗教の勧誘がきっかけと見られている。
「森さんはエホバの証人の熱心な信者で、勧誘のために昨年10月、女子学生の部屋を訪ねていた。当時のM容疑者のツイッターには、広島カープファンの名大生が来たことが記され、10月10日に《カープの次はエホバかよ…》と書き込まれている。事件当日にも名古屋市昭和区の教団施設で森さんとM容疑者が目撃されています」(地元記者)
森さんが殺害された当日、《ついにやった》とM容疑者が書き込んでいたツイッターには、かつて大量殺人を犯した人物たちを礼賛し、それぞれの誕生日に《HAPPY BIRTHDAY宅間守》《今日は加藤智大さんの誕生日です。皆さん祝いましょう》《酒鬼薔薇聖斗くん32歳の誕生日おめでとう》などと、祝いのメッセージも書いている。
さらに昨年、《神様が悪ふざけで自分を作ったとしか思えない》《日常を失わずに殺人を楽しめることが理想なんだと思う》と記し、大学入学直前の3月12日には《『死にたい』とは思わないけれど『死んでみたい』とは考える。『殺したい』人はいないけど『殺してみたい』人は沢山いる》と、殺人への強い衝動を書き込んでいた。
「Mは中学校の卒業文集に『みんな、これまで有難う。また会おうゼ!』と短い男言葉を残し、すでに同時期、自宅近くのホームセンターで殺害に使用した長さ37センチの手斧を購入。高校生時代にこれを持ち続け、大学進学で名古屋に転居した時にもこれを携えていたわけです」(前出・地元記者)
単なる憧れから生まれた狂気なのか。“リケジョ”の心の闇は深そうだ。