福浦は1993年に習志野高からドラフト7位でロッテに入団。今年でロッテひと筋26年目のシーズンを迎える。昨年9月に通算2000安打を記録。ロッテでは複数の記録グッズを販売し、地元千葉県が生んだ安打製造機の偉業達成を多いに盛り上げた。2001年に首位打者を獲得した他、2003年、2005年、2007年には一塁手としてゴールデングラブ賞を、2010年には指名打者としてベストナインを受賞。2度の日本一や、クライマックスシリーズ出場などに大きく貢献した。昨年は一軍打撃コーチを兼務、今年は二軍打撃コーチと兼務する形で現役続行を決めたが、今年は本拠地が浦和なので、選手として一軍に登録された際、二軍の打撃コーチの業務はどうなるのかが注目されていた矢先、今年限りの引退宣言にファンからは惜しむ声が続出している。
福浦は「今年限りで引退をする気持ちを決めました。これまで応援をしていただいたファンの皆様に最後、しっかりと恩返しが出来るように頑張りたいです。コーチとしても若手をしっかりと指導をしてチームが強くなって優勝できるように頑張っていきたいです。ファンの皆様の前でもう1本、打ちたいです」とコメント。
「俺達の福浦」で始まる応援歌が象徴しているように、地元である千葉のファンに心から愛されていた福浦。2019年シーズンは1年かけて全国のロッテファン、そしてプロ野球ファンに感謝の気持ちを伝えていくことだろう。井口資仁監督のイキな起用法にも期待したい。
文・どら増田
写真・垪和さえ