「どこの局も情報番組では知名度があって、ちゃんと物を言えるコメンテーターを探しているんですよ。やっぱり中途半端な芸能人コメンテーターでは説得力に欠けますからね。ある意味、人材不足と言っても言い過ぎじゃない。そんな中で、あれだけスッパリと物事を言える人はなかなかいない。どこの局でもコメンテーターとして欲しい人物でしょうね」とはある民放関係者。橋下市長は市長の任期が切れたら、いまのところ弁護士に戻るということを話しているが、そのままテレビ界が放っておくはずがないのだ。
その駆け引きは当然、すでに始まっているという。「今の段階では宮根誠司さんなんかは大阪という土地柄、関係を考えてたら一歩も二歩もリードしている。だから『ミヤネ屋』を持つ日テレか『Mr.サンデー』のフジテレビかってところでしょうが、ほかの番組だって指をくわえて見ているわけにはいかない。動き出すタイミングや、周りの番組の動向など、プロデューサー連中はかなり情報収集に余念はないですよ」と同関係者。
橋下市長がこの先、額面通りに引退するかどうかも未知数だが、「政治家時代の発言や注目度から考えても、かなりの視聴率を持っている人材だとは思いますよ」(民放局幹部)。どこが囲い込めるのか。まだまだ任期切れまで時間はあるが、水面下での戦いは始まっている。