“冬に咲くサクラ”を見るために山形を一人で旅していた主婦の石川萌奈美(今井美樹)。そこでひったくりに遭い、そのまま壁に頭を打ち付け記憶喪失に。ガラス工場で働く稲葉祐(草なぎ剛)に助けられる。報われない毎日を送っていた祐は、都会的な女・萌奈美に恋心を抱くが、萌奈美の夫・航一(高嶋政伸)に嫉妬され…。
10才年下の男との恋愛や、脳腫瘍の手術による全記憶の喪失、美しい冬の桜やガラス工芸はいいとして、人気者の佐藤健やらチェ・ジウ、ヤマタツの歌(山下達郎「愛してるって言えなくたって」)までいろいろ盛り込んだとても欲張りなドラマ。のわりには山形の空気を感じるスッキリした画面に芸達者な草なぎの演技ははまる。でも非現実的なストーリーで感情移入しにくいわ。
新しい男の元へ行く妻・萌奈美の前に突然現れたホラーな夫・航一役の高嶋政伸。まるで戦国武将のように仁王立ちする彼は、最近では電気屋さんのCMぐらいでしか見ないけど、日本の昔のドラマが人気の台湾では結構有名な存在らしいの(ぴったんこカンカンで自慢)。なるほど40才を過ぎても黒眉毛くっきりでレッドクリフなお顔立ちが、アジアうけするのね。
話は、山形で航一に追い返された祐が東京へ行くと言いだし、手術を拒んだ萌奈美は、残りの人生を精一杯生きようとするところ。何となく(駆け落ちだとか)展開が読めそうなんだけど、まあここは素直に見続けて号泣するのもいいんじゃない? こういうドラマって寒〜い冬、コタツに入ってみかん食べながらジ〜っと見るのが最高! 今の時期しか楽しめないわ。(チャッピー)