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阪神JF 名伯楽・矢野進師 ラスト“GI”を飾るか エフティマイアが盤石の態勢

 2007年の2歳女王を決する「第59回阪神JF」(JpnI 芝1600m 12月2日)の追い切りが28日、東西のトレセンで行われ、新潟2歳Sの覇者・エフティマイアが文句なしの動きを見せた。京王杯2歳Sは13着に終わり、連勝は3で止まったが、敗因は道悪とはっきり。管理する矢野進師は来年2月で定年のため、ここがラストGI。陣営のモチベーションは高く、巻き返しの期待がかる。
 来年2月で定年を迎える矢野進師が、いよいよ最後のGIを迎える。無傷の3連勝で新潟2歳チャンピオンに君臨したエフティマイアを今週の阪神JFに送り出すのだ。
 前走の京王杯2歳Sは13着と惨敗を喫したが、「道悪がすべて」(同師)と敗因は歴然。「スタートしてから馬場を気にして進んでいかなかったと、蛯名(騎手)も言っていた。全然、競馬をしていないから、ダメージはなかったし、回復するのも早かったよ」師は捲土重来に万全のデキを強調する。

 1975年の開業から22年、毎日王冠、スプリンターズSをはじめ重賞を5勝したダイナアクトレスや七夕賞を勝ったダイナシュートなど、数々の名牝を育てたが、「2歳時を比べると、能力的にはマイアも負けていないよ。競馬へいってのセンスがいいし、根性もある。輸送も大丈夫だし、楽しみにしているんだ」ときっぱり。
 良馬場が絶対条件になるが、新潟2歳Sでは1分34秒0の好タイムで牡馬を一蹴し、能力の高さは証明済みだけに、巻き返しは十分考えられる。

 【最終追いVTR】中2週で輸送を控えていることから、北Cコースで蛯名騎手を背に5F75秒8と感触を確かめた程度。実質これが中間の初時計だが、フットワークは実に軽やか。休み明けを叩かれた上積みは十分だ。

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