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長谷川京子が楳図かずお原作でクモになる! 10年ぶりの『世にも奇妙な物語』出演で熱演

 『世にも奇妙な物語』が25周年を迎え、長谷川京子が『世にも奇妙な物語25周年スペシャル・春〜人気マンガ家競演編〜』「蟲(むし)たちの家」(4月11日(土)午後9時〜11時10分)に主演することがわかった。

 原作は楳図かずおのホラー作品で、長谷川京子の存在感が楳図ワールドを怪しく美しく彩ることになる。長谷川が演じるのは夫に異常なまでに愛され、監禁状態に置かれてしまう美貌の妻役。楳図かずお作品ならではの美しさと恐怖が共存する世界の中で、監禁状態から逃れるためクモになってしまうという難しい役どころを熱演している。今回クモの巣が張りめぐらされた中で一人怪しい表情をたたえる写真も初公開された。

 長谷川京子が演じる美貌の妻、水谷留衣子は夫、紘一(板尾創路)の愛を一身に受けていた。紘一は自分の愛人・羽奈子(入山法子)に妻の留衣子はもう人間ではないのだと告げ、屋敷に案内する。紘一は留衣子をとても愛していたが、ある日早く帰宅すると、留衣子が若い男と一緒にいた。留衣子はその罪悪感でクモになってしまったのだと羽奈子に説明する。そこには、クモの巣の中で妖しく放心している留衣子がいた。驚く羽奈子だが、紘一が席をはずしたときにクモの巣の中に一冊の日記を発見する。そこには、紘一の説明とはまったく違った留衣子の心情が吐露されていて−−。妻と夫、それぞれの愛と憎しみ、願望が交錯したとき、狂気の扉が開く。

 この異常な状況を実際に演じた長谷川は「ドラマ撮影に入ってみて、ふに落ちた瞬間がありました。これは“愛のゲーム”なんだ、って。これは二人の愛の形なんだ、と思いました。巻き添えを食わされた若者(羽奈子)がかわいそうですね」と語る。ホラー作品という日常とはかけ離れた設定に戸惑いはなかったのだろうか? 「(楳図かずお作品は)独特な世界観なのでそれが逆に参考にしやすく、監督も撮影したい画が決まっていらっしゃるので難しいというより楽しんでやらせていただきました」とほほ笑みながら答えた。

 今回は原作者の楳図かずお自身もドラマにカメオ出演する。紘一が羽奈子に妻の存在を初めて明かす喫茶店のマスター役として登場。楳図かずおのトレードマークである紅白の横しまの蝶ネクタイとハンカチーフをつけて出演する。実は、今回ロケが行われた喫茶店は楳図かずおと縁の深い場所。「ここは僕が東京に出てきて初めて入った喫茶店なのでとっても懐かしいです。20歳か21歳のまだデビュー前、近くの寮に住んでいた頃です」と語り運命的な場所でのロケを喜んでいた。今回のドラマ化についても「すごく気に入っているいいお話だと思いますので、驚きもパワーアップして皆さんのところに飛び込んでいきます。楽しみにご覧いただきたいです」と喜びを語った。

 長谷川もこの作品について「今回のお話をご存じでない方もいるかもしれませんが、だからこそそうした方々には新鮮に映りきっと面白いと思います。ホラーだし、怖いし、不気味な世界観ですけれど、奥ゆかしさもあって、監督もそのあたりを細かく描いてくださるのでそこが楽しみです」と作品の仕上がりに期待を寄せた。

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