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AKB48がレコード大賞を獲得できない理由

 先月27日に発売されたAKB48のニューシングル「Beginner」がバカ売れしている。

 「発売初週の売り上げは82.7万枚。98年10月に発売されたSPEEDの『ALL MY TRUE LOVE』の初週60.1万枚を抜き、女性グループ歴代最高の売り上げ記録を更新。初回出荷は103万枚で、ミリオンセールスはほぼ確実。今年5月発売の『ポニーテールとシュシュ』から3作連続で50万枚を突破しており、女性アーティストとしては初の快挙。ジャニーズの人気グループ・嵐でも歯が立たない勢い」(音楽誌記者)

 こうなると、おおみそかのNHK・紅白歌合戦出場は確実で、その前日に開催される「日本レコード大賞(以下レコ大)」もぶっちぎりの大本命のはずだが、早くも大賞獲得はなくなったという。

 「EXILEのV3が確実視されている。今やレコ大は芸能界の実力者の“鶴の一声”で決定。一般紙やスポーツ紙の記者が審査員をつとめているが、それぞれの審査員が意見をぶつけることなく、あっさり決定。当日は形だけの審査。そんな現状だから、各方面から“レコ大不要論”が噴出している」(芸能プロ関係者)

 レコ大といえば、大賞を受賞した歌手ばかりがクローズアップされているが、もともとはアーティストの「楽曲」に対して贈られているのだというのだ。

 「いくら売れようが楽曲の良さが認められないと大賞を受賞できない。だから、今年受賞するのはEXILEの『もっと強く』とみられている。売り上げはAKBの足元にも及ばない22万枚程度だが、大ヒット映画『THE LAST MESSAGE 海猿』の主題歌でそれが高く評価された。ちなみに、AKBの曲はボーカルが複数いて個々の歌唱力を評価しづらい点などがあげられ大賞候補から漏れた。ただ、当日、TBSで生中継され視聴率をある程度稼ぐ必要があるので、会場で生歌を披露する大賞受賞候補者には残されると思われる」(同)

 たしかに、新曲は特典のイベント参加券が抜かれた初回限定盤が発売初日からネットオークションに大量に出品されているだけに、AKBファンですら「楽曲」を評価しているかは疑わしい。

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