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ライバルが激怒した猫ひろしの五輪出場

 先月、今夏開催のロンドン五輪・男子マラソンに昨年10月に国籍を取得したカンボジアの代表として出場することが決定したお笑いタレントの猫ひろしだが、発売中の「週刊新潮」(新潮社)で猫のライバルである同国のマラソン第一人者、ヘム・ブンティン選手が怒りをぶちまけている。

 ブンティン選手は08年の北京五輪に同国代表として出場し、翌年2時間25分20秒の同国新記録を樹立。08年の東京マラソンでフルマラソンに初挑戦し、毎年約30分ずつ自己記録を更新していた猫の自己ベストは今年2月の別府大分国際マラソンで記録した2時間30分26秒でブンティン選手に5分ほど及ばないどころか、直接対決ではいずれもブンティン選手に軍配が上がっている。

 ところが、同誌によると、同国五輪委員会が主催するハーフマラソン大会に、猫の国籍取得を支援した会社が今年の開催費用のうち約2万ドル(160万円)を負担。同国は何かとお金が強い決定要素となり、ブンティン選手が陸連と対立していることもあって、猫が代表に決定。ブンティン選手は「猫のやっていることは日本人の品位を貶める行為」、「(猫は)お金を払って国籍を買い、オリンピック出場権も買った」などと怒りをぶちまけている。

 また、発売中の「週刊文春」(文芸春秋)によると、同国国籍を取得するためには政府の既定で7年以上の居住、もしくは同国企業に25万ドル(約2000万円)投資するか、国に20万ドル(約1600万円)寄付すると定められているが、政府に手続きを申請するには何かと“袖の下”が欠かせないとか。

 ブンティン選手の関係者によると、同国の五輪委員会幹部から猫の五輪出場に関して5万ドル(約400万円)が動いているため、ブンティン選手を出場させるためには、それ以上の金額を要求されたことを明かしている。

 両誌の記事をまとめると、まるで“ジャパンマネー”で五輪出場権を“買収”したような印象。もともと、同国からの五輪出場には賛否両論が渦巻いていたが、この件に関する猫のコメントが注目される。

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