5日の両国大会でカート・アングルの挑戦を退けた。激闘から一夜明け、「きょうは入学式の学生さんも多いと思いますが、俺もきょうから世界クラスに“入学”するような気持ち」。元レスリング金メダリストで米TNAが誇る世界最高峰レスラーを破ったことで完全に天狗になっていた。
もともとナルシストだが、今回ばかりは有頂天になるのもうなずける。1・4東京ドームで全日本プロレスの武藤敬司との天才対決を制してから、2月に中邑真輔との新日エース対決で初防衛、さらにアングルとの日米エース対決に勝利。過酷なチャンピオンシップ3連戦を完勝してきた自信からか、5・3福岡大会の後藤とのV3戦に向けて余裕を漂わせている。
春のG1を制してIWGP挑戦権を得た後藤についても「アイツは荒波に揉まれ精神的にタフになっているだろうけど、こっちの成長は光よりも早い。頑張ってついて来い」と見下す。そればかりか、「福岡まで勢いを維持してほしい。もっと頑張れと言いたい」と激励エールを送るほど自信タップリだ。
超大物超えで確実にステップアップした棚橋は、V3戦へ後藤の奮起を促した。