内外タイムス杯はオープンの登竜門。過去の連対馬には、後のGI戦線で活躍したプレクラスニー(天皇賞・秋)、ランニングフリー(天皇賞・春2着)などがおり、今年も本社杯をステップに大きく羽ばたく馬が現れるに違いない。
その候補の一頭がダイワルビア(牡5歳、美浦・鹿戸雄厩舎)だ。
前々走の舞浜特別をメンバー最速の差し脚で差し切リ勝ち。余勢を駆って怪物カジノドライヴに挑戦したアレキサンドライトSは、3馬身2分の1差2着とノックアウトされたが、さすがに相手が悪すぎた。
「負けたけど、実力は改めて確認できました。カジノドライヴ級の馬が出てこない限り、今度はチャンスでしょう」と仕切り直しの一戦に闘志を燃やす高橋助手は、「一瞬の脚がない半面、スピードの持続力があるし、センスもいい」と愛馬のセールスポイントを挙げた。
将来を嘱望された素質馬が、昨秋を境にようやく目覚め、確実に地力強化の跡を示している。円熟の5歳を迎えた今年は勝負の年。「前回が(実力的に)目いっぱいではなかったし、まだ伸びしろはありますよ」とプラスアルファを強調する。
<4258>のキャリアの中で、掲示板を外したのは5回だけ。とりわけ、中山ダ1800メートルは、<3322>と最適の条件だ。
「回りは関係ないけど、結果が出ている通り、中山の方がより競馬をしやすいのは確かですね」と高橋助手。前走後は東京開催には見向きもせず、ここ一本に照準を絞ってきた。待望のオープン入りへ、機は熟した。