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まだまだ知られていない屋台の魅力

 福岡県といえば、博多を中心に日本有数のグルメの街として、広く知られている。トンコツラーメンに、辛子明太子、そしてモツ鍋など…数えればキリがないが、そんな福岡グルメのもう代表的な文化として“屋台”がある。その屋台の魅力に取りつかれたのが東京在住の会社経営者のIさん(自称屋台研究家)。なんと彼は、屋台のために最低でも月に1度は福岡を訪れるほどのヘビーユーザーなのだ。そんなIさんに福岡屋台の魅力を語ってもらった。

 「福岡の屋台といえば、トンコツラーメンを思い浮かべる方が多いと思いますが、実は屋台はラーメンだけじゃないんです」

 と語るIさん。福岡屋台には、うなぎの専門店やバーなど、その種類は実に豊富だという。そもそも、屋台の発祥は、ラーメンではなく、実はてんぷらだったこともIさんは教えてくれた。もちろん、今でも福岡では、てんぷらの屋台も数軒、存在する。ちなみに、Iさんが最近、一番驚いたのがメイド喫茶の屋台だったとか。これだけ多種多様であれば、一店だけに絞って訪れるのでなく、一晩で様々な屋台をハシゴして楽しむのも面白そうだ。

 さらに屋台と言えば、普段、あまり付き合いが生まれなそうな人と楽しく交流できるのも面白い。人間関係に悩むことが多い現代の若者にとって、まずは屋台から人付き合いを初めてみるのも悪くはないとIさんは語る。ただ、屋台には、屋台のマナーがあり、そこは訪れる前に基本的なことを確認しておくことが必要だとも語る。

 「まず、屋台の席の一番左側は常連さんの席です。常連さんは忙しい時は“あっちのお客さんが注文してるよ”と店主のフォローをするときもある。これはあまり店員を増やせない屋台にとって、貴重な存在なんです。さらに、大人数で訪れるために場所取りをするのもNG。これも店に迷惑です」

 ちなみに、10月1日には、福岡屋台の公式サイト「ザ・屋台 酔ってかんね(http://yatai.fukuoka.jp/)」がオープンした。エリア別で屋台を調べることができ、訪れる前の事前調査には重宝できそうだ。

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