絶好調厩舎に乗れ! 先週はくちなし賞(3歳500万)をロードパンサーで、エーデルワイスS(3歳1000万)をストロングガルーダで制した久保田厩舎。通算20勝となり、リーディングトレーナー争いでも5位に浮上してきた。
「勝ち鞍の数より、中身が大切」という久保田調教師だが、秋へ夢が広がる3歳馬の特別2勝に、「このいいバイオリズムを大事にしていきたい」とさらなる飛躍を誓う。
福島開幕週の「福島テレビオープン」に送り込むのは、ドラゴンファイヤーだ。2007年のGIII・シリウスSを快勝するなど、全5勝はダートで挙げたものだが、「芝でも十分やれる馬」とみている。
それを証明したのが、昨暮れのステイヤーズS。初芝が重賞挑戦と決して楽な状況ではなかったが、上がり3F35秒4の末脚で0秒5差5着に食い込んでみせた。「ソエがあったり、脚元がすっきりしなかったので、ダートを使ってきただけ。3歳秋の時点では菊花賞も考えたくらいだからね。体質が強くなるとともに、脚元もしっかりしてきたし、今なら芝でも楽しみだよ」
3カ月半ぶりとレース間隔はあいているが、中間の調整は順調そのもの。3日に坂路で800メートル53秒5(馬なり)をマークすると、10日には同50秒9、ラスト1F12秒3(馬なり)。先週の17日には同51秒3、11秒8(馬なり)の鋭い伸びを披露し、好仕上がりをアピールしている。
「まだ良くなる余地はあるが、先週(ブリリアントS=除外)も使えたくらいだからね。1週延びた分、余計に追えるし、いい感じで出せる」と久保田師。「期待の大きさほど弾けてくれない現状だが、今回はオープン特別でメンバーもそう強くないから。今後の選択肢を広げる意味でも頑張ってほしい」と力が入っている。