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福島テレビオープン(オープン、福島芝1800メートル)手薄なオープン特別ならドラゴンファイヤーの一発

 夏の福島シリーズの開幕を飾るのは、「福島テレビオープン」(オープン、芝1800メートル、21日)。実力の接近したメンバーがそろい、馬券的にも面白いレースになった。注目は再び芝路線に矛先を向けてきたドラゴンファイヤー。初芝だったステイヤーズSで5着した実績から、手薄なオープン特別なら素質上位の評価ができる。

 絶好調厩舎に乗れ! 先週はくちなし賞(3歳500万)をロードパンサーで、エーデルワイスS(3歳1000万)をストロングガルーダで制した久保田厩舎。通算20勝となり、リーディングトレーナー争いでも5位に浮上してきた。
 「勝ち鞍の数より、中身が大切」という久保田調教師だが、秋へ夢が広がる3歳馬の特別2勝に、「このいいバイオリズムを大事にしていきたい」とさらなる飛躍を誓う。

 福島開幕週の「福島テレビオープン」に送り込むのは、ドラゴンファイヤーだ。2007年のGIII・シリウスSを快勝するなど、全5勝はダートで挙げたものだが、「芝でも十分やれる馬」とみている。
 それを証明したのが、昨暮れのステイヤーズS。初芝が重賞挑戦と決して楽な状況ではなかったが、上がり3F35秒4の末脚で0秒5差5着に食い込んでみせた。「ソエがあったり、脚元がすっきりしなかったので、ダートを使ってきただけ。3歳秋の時点では菊花賞も考えたくらいだからね。体質が強くなるとともに、脚元もしっかりしてきたし、今なら芝でも楽しみだよ」
 3カ月半ぶりとレース間隔はあいているが、中間の調整は順調そのもの。3日に坂路で800メートル53秒5(馬なり)をマークすると、10日には同50秒9、ラスト1F12秒3(馬なり)。先週の17日には同51秒3、11秒8(馬なり)の鋭い伸びを披露し、好仕上がりをアピールしている。
 「まだ良くなる余地はあるが、先週(ブリリアントS=除外)も使えたくらいだからね。1週延びた分、余計に追えるし、いい感じで出せる」と久保田師。「期待の大きさほど弾けてくれない現状だが、今回はオープン特別でメンバーもそう強くないから。今後の選択肢を広げる意味でも頑張ってほしい」と力が入っている。

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