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クイーンS(GIII、札幌芝1800メートル、16日) アベコーの気になる本命は!?

 みなさん、お元気ですか。アベコーこと阿部幸太郎です。

 出世レースというものはあるもので、あす日曜の新潟メーン「天の川S」などは、その際たる例。昨年の優勝馬コスモプラチナは今年のマーメイドSで堂々の逃げ切り勝ち。2着のダンスアジョイは先々週の小倉記念を優勝。一昨年の1着馬タマモサポートも今年の京都金杯を制覇。3年前のヤマニンメルベイユは昨年、中山牝馬SにクイーンSを優勝。そういえば4年前2着のトウカイトリックも重賞馬。そういう意味からも大いに注目すべきレースです。
 私の狙いはホーマンファラオ。距離を延ばしてから本格化。6カ月ぶりの実戦だったストークSでは、大外から鋭く伸びて0秒2差4着。芝1600メートル1分32秒4を計時。前走の博多Sでは小倉記念で2番人気したダイシンプランを相手に3着。芝1800メートル1分45秒3も上々。この勢いは大いに楽しみです。

 さて、札幌は「クイーンS」です。昨年の優勝馬ヤマニンメルベイユが登場。今年も顔ぶれから単騎逃げが打てそうですが、ヴィクトリアマイル4着からの登板だった昨年に対し、今年は大敗続き。7歳という年齢からも不安が先立ちます。いずれにしても、流れはスロー。過去9年で逃げ切った馬が6頭。先行有利の舞台なのです。
 そこで、それを見越しての作戦か、中舘騎手を配してきたレインダンスに注目。過去にコンビを組んだのは2回。その成績は(1)(4)着で、4着は昨年の府中牝馬Sです。スローペースを見抜いて4角では5番手。それで優勝したブルーメンブラットと0秒4差。2着がカワカミプリンセスで、3着ベッラレイアとはクビ差。大収穫の内容です。
 しかも、府中牝馬Sの直前が小倉記念で13着。その前のマーメイドSが10着。その前も11着。当時は大敗続きの状態だったのです。ゆえにこの4着は、起死回生ともいえる好走。それを導いた人こそ中舘騎手なのです。
 この運命ともいえるコンビは、いずれも芝1800メートルでドラマを演出しています。今回のクイーンSも同じ条件。流れを察知することは天才的な中舘騎手。好位で折り合い、直線先頭というシナリオが浮かびます。

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