小林は10歳のときに美空ひばりに続く“天才少女歌手”として『ウソツキ鴎』で歌手デビュー。20万枚のヒットとなったが、その後は泣かず飛ばず。約15年間、不遇の時代を送った。
「小林が大ブレークしたのは、『おもいで酒』が200万枚を突破するミリオンセラーを記録したからです。そして、1979年の紅白で初出場を果たしたのです」(音楽ライター)
以降も、次々とヒット曲を飛ばして紅白連続出場を更新。小林と美川憲一とのド派手な豪華衣装対決は目玉にもなった。ところが、2012年に連続出場は33回でストップしてしまった。
「この年、小林が個人事務所の女性社長と専務を突然、解雇したことで、お家騒動が勃発したのです」(芸能記者)
小林は11年11月、8歳年下で医療関連会社社長と結婚。夫が小林の仕事に口を出し始めたのが発端で、小林と社長・専務の関係が悪化し、2人を解雇するという事態に。
このお家騒動で、予定されていた新曲の発売も無期延期。決まっていた仕事も次々キャンセルとなった。同年の紅白も落選し、3年間、返り咲くことはなかった。
「芸能界を干された格好の小林は『ニコニコ動画』に活路を求めました。すると、ド派手な豪華衣装がテレビゲームに出てくるボスキャラに似ているということで、『ラスボス』と呼ばれるように。NHKも小林のネット人気を無視することができず、15年の紅白に特別枠で出演させたのです」(前出の音楽ライター)
今年、デビュー55周年を迎えた小林は、4月に放送された『総決算!平成紅白歌合戦』に出演している。
「紅白出場の布石ではないかといわれていますが、紅白の人選に影響力を持つS氏の眼中に小林は入っていませんよ。NHKは小林を『平成紅白歌合戦』に出演させる条件で、年末の紅白を諦めてもらったと聞いています」(大手芸能プロ関係者)
紅白は“おもいで…”のようだ。