栃木県警さくら署は5月16日、露天風呂をのぞき見して見つかり、車で逃走する際、制止しようとボンネットに乗った男性従業員(41)を振り落としてケガをさせたとして、傷害の疑いで、会社員・桑原俊容疑者(21=同県芳賀町祖母井)を逮捕した。
同署によると、桑原容疑者は容疑を認めており、建造物侵入容疑でも調べている。
逮捕容疑は、15日午後6時5分頃、同県高根沢町の温泉施設駐車場で、追ってきた男性従業員がボンネットに乗ったまま、乗用車を加速させて振り落とし、ヒジの骨を折るなど約2週間のケガを負わせた疑い。
同署の調べによると、桑原容疑者は温泉施設の約3メートルの塀をよじ登って露天風呂をのぞいていた。それに、女性客が気付いたため、従業員に伝えた。従業員2人が現場に駆け付けると、桑原容疑者は慌てて、塀を飛び降りて、駐車場に止めてあった自分の車に乗り込み、制止を振り切って逃走した。
逃走する際、従業員が桑原容疑者の車のナンバーの一部を覚えており、同署がその行方を追っていた。
若気の至りと言われれば、それまでだが、約3メートルもの高い塀をよじ登ってまで、露天風呂をのぞき見するとは、恐れ入る。
ただ、追ってきた従業員にケガを負わせてまで、逃走を図るとは往生際が悪いとしか、いいようがないだろう。
(蔵元英二)