発案者は代替医療・リラクゼーションサービスをうたう「快援体(かいえんたい)」の原克也代表(27)。大学で心理学を学び整体マッサージ師でもある原氏が、いまの世の中にマッチする気軽な心理療法はないかと突き詰めた。
まずはフェースガードを装着。映画「ロッキー」やF1のテーマなどBGMで気分を高揚させ、約1.5メートル先のコンクリート塀目がけて「ウォリャー」などと叫びながら皿をたたきつける。実際、実にすがすがしい気分だった。
「1個200円のシュガーポットから1枚3000円の特別大皿まで、ストレスの程度やお好みに合わせて割っていただけます。秋葉原はまだ4日目ですが、多い日で100人いらっしゃいました」と原氏。8割がたは20〜30代の男性だが、彼氏に不満がある女性客も負けず迫力があったそう。300円皿×2枚、200円皿×3枚の割引500円コースが人気だ。
「他人を巻き込む物騒な事件が多すぎる。人に当たらずせめてモノに当たってほしい」と原氏。割る器はさぞかし安物だろうと思いきや、すべて岐阜・美濃焼。色付けに失敗した作品などを安く仕入れ、砕け散った破片は岐阜の提携工場に運んで100%リサイクルしているという。