奥浪容疑者は昨年7月、兵庫県尼崎市内の80歳男性に対し、警察官を装い「キャッシュカードが犯罪に関連している」などと電話をかけ、キャッシュカード2枚を騙し取り、現金200万円を引き出した疑いが持たれている。いわゆる「オレオレ詐欺」を働いたというわけだ。これだけでも驚きだが、奥浪容疑者は詐欺グループの「指南役」だった可能性があるそうで、共犯者の存在や余罪がある可能性もあるという。
2014年に入団した奥浪容疑者は、その巨体とパワー溢れるバッティングが持ち味で、二軍の有望株が集う同年のフレッシュオールスターゲームでは、ウエスタンリーグの4番として出場したこともあるほどだった。
ところが、2017年に免許停止処分を受けていたにもかかわらず、自動車を運転し人身事故を起こすと、転落人生がスタート。無期限出場停止処分を受けると同年にオリックスを退団。合同トライアウトに出るも獲得球団はなく、翌年から関メディベースボール学院に入学し野球部に入部。「もう一度プロを目指す」などと話していたが、長続きせず辞めてしまう。
そして2019年3月、大阪市内で女子高生にみだらな行為をしたとして児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕される。その手口は実に悪質で、出会い系サイトで知り合った家出中の女子高生に「4万円渡す」と言ってみだらな行為に及んだ挙げ句、「キャッシュカードの調子が悪い」という意味不明な言い訳で金を渡さないというケチっぷりだった。
著しく素行の悪い奥浪容疑者に心配の声が上がっていたが、そこへ持ち上がった今回の「詐欺事件」。プロ野球ファンの反応も厳しく、「もう手のつけようがない」「オリックスの恥」「顔も見たくない」と怒りの声が。
また、「今度は何をやるか心配」「次は殺人の予感がする…」という心配や、「どうしてオリックスはこんな選手を取ったのか」「オリックスがしっかり人間として教育するべきではなかったのか」と、高校卒業後所属したオリックス・バファローズの監督責任を口にする声もあった。
プロ野球選手となったことで周りにチヤホヤされ、勘違いしどうしようもない札付きの犯罪者になってしまった奥浪容疑者。こうなる前に、しっかりと人間教育されてこなかったことが残念でならない。せめて、さらなる犯罪を起こさないようにしてもらいたい。