それによると、立正大の野球部員は前日に駒澤大と試合を行っており、終了したのは午後11時だった。その後、青山の神宮球場から寮がある熊谷市まで戻り、翌午前2時前後に就寝。さらに翌24日の試合開始が同10時だったため、同4時半に起床して同6時に寮を出発した。睡眠時間はわずか2時間半だったという。
寮に戻り、すぐ就寝するのでなく、野球部員は洗濯など雑務をこなし、就寝が遅れた事情もあったという。さらに、同11時試合開始を本来予定していたのだが、プロ野球が球場を使うために開始が1時間早くなる不運も重なった。これには坂田精二郎監督も、試合後に「もう少し配慮してくれてもよかったかな」と話した。
過酷なスケジュールで敗戦したこともあり、ネット上では「さすがにかわいそう」「なんとかならなかったのか」「なんでこんな日程にしたの? 信じられない」「順位に影響しない消化試合だったからいいけど、さすがに」と同情する声や、東都大学野球連盟を批判する声が挙がっている。
また、「選手だけホテルに泊まらせるなど、対策が取れれば」「日程を来年からは考え直して」など変革を求める声もあった。さらに、野球ライターの1人はこうも語る。
「今年から東都リーグは、1日2試合制から1日3試合制を取り、最後の試合は午後5時開始のナイター戦となることが決まりました。これによって日程の消化が早くなるメリットが生まれ、連盟側も『仕事帰りに卒業生がナイター戦を見に来てくれれば、活性化につながる』と言っていたのですが…。思わぬ問題が現れてしまいました」
1日3試合の改革案を出した東都大学野球連盟だが、今後もさらなる改善が求められそうだ。