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谷やんの地獄耳 エイシンタイガーが直千で能力全開

 サマースプリントシリーズの第2弾は、新潟名物の直線競馬「第9回アイビスSD」(GIII、1000メートル、19日)。開幕週の絶好の馬場に東西のスピード自慢が勢ぞろいし、白熱戦が期待される。注目はCBC賞2着のエイシンタイガーと高松宮記念5着のコスモベルの2頭出しで挑む西園厩舎。関西本紙・谷口記者が陣営を直撃、本音を聞き出した。

 −−エイシンタイガーは前走のCBC賞で初の古馬相手にクビ差2着でした。
 山本助手「正直、あのメンバーに入ってどうかという不安はあったが、一瞬は勝ったかと思う好内容。今まではコーナーで気を抜くところがあり、相手なりの競馬が続いていたが、テンから小細工なしの短距離戦が向いていたんだね」

 −−15日の追い切りでは坂路で好タイム(800メートル50秒4→36秒4→12秒3)が出ました。
 山本助手「予定通りにビシッとやれたのが何より。乗っていた酒井学騎手も『ゴールを過ぎても頭が上がらず、背中を使って走っていた。着実に力をつけている」と言ってくれた。入厩当初は攻め馬も平凡で期待ほどじゃなかったが、今はこれだけの時計が出るんだからね。3歳馬だし、まだまだ伸びしろはあるよ」

 −−初の直千競馬については?
 山本助手「とにかく、素直な馬だから、調教でも競馬でも思い通りに乗れる。千二でも前の方で競馬をしていたんだし、十分に対処はできるはず。むしろコーナーがあるより、直線競馬で最初から最後までスピード比べ、力比べになる方が、この馬の能力を最大限に引き出せるんじゃないかと思っている」

 −−もう1頭のコスモベルは?
 山本助手「こちらもいいよ。スピードがあって終いも切れる。先週の坂路の800メートル49秒4はなかなか出せる時計じゃないし、甲乙つけがたいよね」

 −−あえて優劣をつければ。
 山本助手「先生(西園調教師)はベルの方に気があるようだけど、ボクはタイガーの方が前にくると思う。今年の3歳馬はレベルが高いし、函館SSを勝ったグランプリエンゼルとは3走前の橘S(2着)で0秒1の接戦をしているからね。そこから寸法を測っても、十分に好勝負ができるんじゃないかな」

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