芸能界復帰の意志がなかった島田紳助さん

　昨年8月に暴力団関係者との交際を理由に芸能界を引退した元タレント島田紳助さんの90分にわたる独占告白が発売中の「週刊文春」(文藝春秋)に掲載されている。
　
　紳助さんが引退以来メディアの取材に応じるのは初めて。

　同誌記者の前に姿を現した紳助さんは、ニット帽にマスクをしてモコモコのフリースをまとい、襟足が長く伸びた髪に髭面で絶頂期のオーラはなかったというが、腕には高級時計が輝き、車はベンツに乗っていたという。

　紳助さんは引退後について、「精神的にはホンマ、ギリギリやったわ。死にたい気持ちが毎日やった」と振り返り、「週刊誌に書かれた女の子のうち95%はウソ」と数々の不倫疑惑を否定。

　気になる芸能界復帰については、「いま自分の中で確定していることがふたつあります。『もう仕事はしない』、『政治家にはならない』。芸能界への未練はぜんぜんない。もうやり尽くしたと思っています」と復帰の意志がないことを明かした。しかし、自身が犯罪者のように扱われ、テレビNGという空気になっていることを指摘し、「いつか『テレビに出れる人』にはしてほしい」とし、気心の知れたスタッフから特番やBSの番組出演を依頼された場合は「一回だけ出ようかな、みたいな」と出演の意志があることを明かした。

　すでに都内のマンションは引き払ったそうで、今後については、「バックパッカーになって、世界中をまわったろうと思っている」とし、その理由について「死ぬまで質素に暮らしていけますから」と十分な蓄えがあることを伺わせた。

　「所属した吉本興業の大崎洋社長が今年1月の年頭会見で復帰を熱望していたが、紳助さんに復帰の意志がないこと今回のインタビューで明らかに。今後、芸人たちの間ではさらに“ポスト紳助”をめぐるバトルが激化しそう」(芸能記者)

　今年、創業100周年を迎えた吉本だが、その“目玉”としての紳助さんの復帰はなさそうだ。