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オーディション落選が“転機”だった菅田将暉

 18日に都内で女優の能年玲奈の主演映画「海月姫」の完成披露試写会が行われ、舞台あいさつを行った能年は、女装する美男子役の菅田将暉の役作りを「素晴らしい」、「女性として見習わなければと思いました」と絶賛した。

 昨年公開された、主演映画「共喰い」で「第37回日本アカデミー賞新人俳優賞」を受賞し脚光を浴びた菅田だが、07年にサザンオールスターズ、福山雅治らが所属する大手芸能プロ・アミューズの30周年記念オーディションを受け、応募者65368人の中からファイナリスト31人に残ったが落選。翌年「第21回ジュノンスーパーボーイコンテスト」でファイナリスト12人に選出されたことがきっかけで、杏、佐々木希らが所属するトップコートへの所属が決定した。

 「アミューズはかなり多くのタレントを抱えているだけに、たとえ、オーディションに勝ち残って所属しても、必ず売れるとは限らない。それに対して、トップコートは少数精鋭主義で所属タレントが少なく、1人1人を丁寧に売り出す。ある意味、オーディションに落ちたのが菅田の大きな“転機”だったのでは」(映画関係者)

 09年に「仮面ライダーW」(テレビ朝日)で仮面ライダーシリーズ最年少で主演に抜擢されると、同シリーズが人気になり名前が売れ始めた。

 以後、月9ドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」(フジテレビ)、「35歳の高校生」(日本テレビ)、映画は今年公開の作品「そこのみにて光輝く」、「闇金ウシジマくん Part2」、来年公開の「暗殺教室」に出演。ほかに舞台出演もこなして演技力を磨いている。

 まだ21歳と若いが、将来の日本映画界を背負って立つ逸材になる可能性を秘めているだけに、今後の活躍がますます期待される。

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