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朝ドラヒロイン・土屋太鳳 ブランク開けずにTBSドラマに出演決定!

 現在、放送中のNHK連続テレビ小説「まれ」(NHK総合/月〜土曜午前8時〜)で、主人公のパティシエ・紺谷希役を熱演している土屋太鳳が、朝ドラ終了後、ブランクを開けずにTBSドラマに出演することが決まった。

 土屋が出演するのは、10月期にオンエアされるTBS日曜劇場「下町ロケット」(日曜午後9時〜)。原作は直木賞作家で、あの「半沢直樹」の池井戸潤氏の同名ベストセラー小説。主演は阿部寛で、ヒロインとして、その娘役で土屋が登場する。

 同ドラマは、元宇宙科学開発機構の研究員で、現在は父親が遺した下町の工場・佃製作所で経営者として第二の人生を送っている佃航平(阿部)が、あきらめきれない自分の夢であるロケットエンジンの開発に力を入れすぎ、少しずつ業績は下降気味に…。高校生の娘・利菜(土屋)はことあるごとに父親に反発し、その仲はギスギスしてしまう。

 佃製作所は、大手取引先の京浜マシナリーから突然取引中止を宣告され、メインバンク・白水銀行から融資を断られ、ライバル企業のナカシマ工業から特許侵害で訴えられる苦境に追い込まれる。そんななか、大企業・帝国重工から佃製作所の持つ特許を20億円で買い取りたいとの話が持ち上がる…というストーリー。

 10月から、朝日新聞で続編となる小説「下町ロケット2」の連載がスタートする。全10話予定のドラマでは、前半を「下町ロケット」、後半を「下町ロケット2」を原作として映像化され、新聞連載とドラマが同時進行となる異例の試みとなる。

 近年、朝ドラでヒロインを務めた女優が、間を開けずに連ドラに出演するのは、「純と愛」(12年度後期)の夏菜、「ごちそうさん」(13年度後期)の杏の例がある。杏が主演した「花咲舞が黙ってない」(日本テレビ/14年4月期)は、朝ドラに続くヒットとなったが、夏菜は直後の「ダブルス〜二人の刑事」(テレビ朝日/13年4月期)に出演して以降、長らく連ドラオファーが途絶えてしまった。

 一方、「梅ちゃん先生」(12年度前期)の堀北真希は1年のブランクを開けて、「ミス・パイロット」(フジテレビ/13年10月期)で主演したが、女優として、それなりのポジションを保っている。

 必要以上にブランクを開けて失敗したのは、「あまちゃん」(13年度前期)で大ブレイクした能年玲奈だ。能年は朝ドラ終了後、映画にスライドし、昨年は「ホットロード」「海月姫」の2作で主演した。しかし、ドラマ出演を控えたため、お茶の間の視聴者からは、すっかり忘れられ、事務所からの独立騒動が出る始末。結局、能年が「あまちゃん」以降、出演したドラマは昨年4月5日に放送されたスペシャルドラマ「世にも奇妙な物語'14春の特別編 『空想少女』」(フジテレビ)の1本のみ。

 朝ドラでヒロインを演じた後、ドラマ出演のブランクを開けるかどうかは事務所の判断でもあり、オファーがあるかどうかにもよるが、出し惜しみして商品価値を下げるよりは、“旬”なうちに出て、顔と名前を売って、稼いでおいた方が、よっぽどいいのでは?

 朝ドラの平均視聴率は「あまちゃん」以降、4作連続で20%(関東地区)の大台を超えていたが、「まれ」は「純と愛」以来、5作ぶりの20%割れが濃厚の状況。土屋も「国民的ヒロイン」になったかというと疑問符も付くだけに、ここはオファーがあるうちに、どんどん出た方が正解なのだろう。

(坂本太郎)

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