そんな騒動の最中、今月30日に小説『それでも僕は結婚したい』で小説作家デビューを控えた細川茂樹。奇しくも、細川茂樹は水嶋ヒロが主演した『仮面ライダーカブト』(2006年)の前年に放送された平成仮面ライダー第6作『仮面ライダー響鬼(ヒビキ)』(2005年)において主役のヒビキを演じた、いわば水嶋にとっては先輩ライダーに当たる存在だ。
はたして、水嶋は先輩ライダー=細川に続いて作家デビューできるのだろうか?
芸能人のコラム・エッセイに詳しい芸能関係者によれば、内容やジャンルに関わらず処女作は水嶋個人のネームバリューによって、そこそこの話題性と売上を獲得できるのではないかというのだが、その後へ続けるのがなかなか厳しいところなのだそうだ。
元所属事務所と水嶋の表明があまりにも食い違いすぎており、水嶋の真意が不透明すぎる現状であるが、仮に水嶋が文筆業に打ち込んでいきたいという意思があったとしても、彼の文筆業においてのキャリアは現状ではほぼゼロの段階である。いきなり生業を筆一本に任せるのは無理がありすぎる。即「執筆業に専念」というのは、現実的に不可能に等しいようである。
一方、先輩ライダーでもあり、コラムニストとしても活躍する『仮面ライダー555(ファイズ)』(2004年)の半田健人は、俳優業と両立しながら文筆業のキャリアを着実に伸ばしている。
多趣味で雑学の引き出しの多さでも知られる半田に負けず劣らず、音楽・読書・格闘技・料理と趣味多彩で知性派の一面を持つ水嶋。将来的には長い目で見れば、小説であれエッセイであれコラムであれ、多彩なジャンルで活躍できるのではないかと思う。ぜひ等身大の目線で、文筆業も一歩づつキャリアアップして行ってくれればと願うばかりだ。
(小野寺浩 山口敏太郎事務所)