絶好の発馬から内の馬を先に行かせ、道中は好位の外で我慢。先に抜け出しウオッカにクビ差負けた阪神JF(2着)を教訓に、直線半ばまでは先頭に立ったアマノチェリーランと馬体を併せたまま。ラスト1F、反応を確かめるように追い出されると、瞬時にアマノを2馬身半突き放し、1分21秒8(良)のタイムで優勝を飾った。
馬体は休養を挟み、ほどよくお釣りを残したプラス6kg。武豊騎手は「スピードがありすぎて、ガツンと行きかかったが、何とか折り合えた。4角でも抜群の手応え。本当に強かった」と愛馬を称えた。
さて、今年の桜戦線はチューリップ賞1、2着のウオッカ、ダイワスカーレットと併せ、役者が出そろった。とりわけ、阪神JFだけでは勝負付けが済んだとは言い切れない1、2着馬が別々のステップを歩んだことで、より一層の盛り上がりを見せそうだ。