まず、高校生たちはコンサートの前に1月31日にリニューアルオープンした「東芝未来科学館」を見学。日本初の冷蔵庫や洗濯機、カラーテレビ、扇風機といった歴史的展示物などを見学、科学技術の進歩を学んだ。
午後からは、「第33回 東芝グランドコンサート2014」を鑑賞。モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」序曲K.492、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64、ヴァイオリン・諏訪内晶子、マーラーの交響曲第1番ニ長調「巨人」など、新進気鋭のヴァシリー・ペトレンコによる指揮と、オスロ・フィルの熱気ある演奏に、生徒たちは大きな拍手を送った。
また、公演前には特別に、リハーサルが公開され、和やかな中にも張り詰めた緊張感のあるオスロ・フィルハーモニー管弦楽団と指揮者のヴァシリー・ペトレンコに、食い入るような視線で見つめる生徒もいた。公演終了後には、熱のこもった演奏を披露した諏訪内晶子とヴァシリー・ペトレンコを囲んでの記念撮影を行った。
将来は音楽の道を志しているという吹奏楽部部長の伊東宵衣子さん(2年生)は、「オーケストラの演奏を聴ける機会はなかなかないので勉強になりました」と充実の表情を見せた。他にも、普段はホルンを担当している副部長の家泉果歩さん(2年生)からは、「ホルンは迫力もあり、でも緩やかなところは綺麗な感じでした」とコメントした。
高校生たちにとって、貴重な一日になったようだ。
■第33回 東芝グランドコンサート2014
http://www.toshiba-grand-concert.jp/report/kawasaki.html
撮影:堀田力丸