昨夏発売されたマニア向け商品で、山手線全駅の発車メロディーを収録している。その数なんと30種類! ここで「そりゃおかしいな」と気付いた人は初級マニアだ。たしかに山手線は全29駅しかないが、池袋駅は通常の「せせらぎ」と始発の「メロディ」の2パターンを保有。計30種類を開発している。こうしたことにピンとくるようになれば上級マニアだ。
駅名看板を模した本体部分中央を指で押すと、マニアでなくともどこかで聞いたことのあるメロディーが響きわたる。たとえば、新橋駅なら「Gota del Vient」などと看板と発車メロディーが完全呼応。有名どころをピックアップすると、高田馬場駅の「鉄腕アトム」主題歌や、鶯谷〜大塚駅間で流れる「春」などはなじみがあるに違いない。ちなみに我らが聖地・秋葉原駅は「せせらぎ」。同メロディーはほかに品川、田町、浜松町、神田、池袋駅で採用されているが、取材した販売店では残念ながら売り切れだった。
マニアが喜びそうなのは上野、新大久保駅のキーホルダー。山手線内で両駅だけは国鉄時代と変わらず発車ベルを使っているから、逆に新鮮。いわゆる“テッちゃん”にプレゼントするときはこのあたりをチョイスしてはどうか。