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小沢一郎「衆参ダブル選挙」必勝策に立憲民主党が合流か

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提供:週刊実話

 国民民主党に合流した小沢一郎衆院議員が、最近、衆参ダブル選挙でも「絶対勝てる」と自信たっぷりの発言をし、与党関係者を震撼させている。

 国民民主党内で小沢氏は「一兵卒」と言及するが、令和元年の選挙キーマンという見方は与野党内で一致している。その小沢氏、5月14日のBS番組に出演し「衆参ダブル選はある。その場合、野党は現状のままなら壊滅的な敗北となる。立憲民主党も壊滅する」と断言。まずは野党関係者らに強烈な冷水を浴びせた。

 返す刀で安倍自民党に圧勝の方法があるとして、きっぱりとこう述べた。
「野党が一つの傘の下に入れば、自民党に圧勝する」

 小沢側近が解説する。
「小沢の主張はずっと一貫してシンプル。つまり、野党各党が統一名簿を作って大同団結して戦う『オリーブの木』構想です」

 「オリーブの木」とは、1990年代にイタリアで中道左派政党が集まり政権を担った政党連合「オリーブの木」に由来する。日本では小沢氏が各党の比例候補を「統一名簿」に並べる案が検討されている。死票を減らし、野党同士の票の食い合いを防ぐためだ。

 「さらに、勝敗のカギとして“参院選で32の1人区と衆院小選挙区での野党候補者の一本化も急ぐべきだ”と小沢氏は主張している。だが、先の総選挙で野党第一党となった立憲民主党は、これまで統一候補や一本化に消極的。そこで小沢氏は、自民党や立憲民主党が合流は絶対無理、と見ていた自由党と国民民主党の合流をまずは実現させたのです」(国民民主党関係者)

 合流前後、国民民主党との共闘を頑なに否定していた立憲民主党に柔軟な姿勢が見え始めたという。

 「4月末、京都選挙区で国民民主党は公認内定の斎藤アレックス氏の擁立を取り下げ、立民新人を支援する方針を示した。立民の枝野幸男代表は『英断』と高く評価し、俄かに野党統一名簿に期待が持てる空気が生まれたのです」(同)

 裏で根回ししたのは、小沢氏と気脈を通じる前原誠司元外相と見られている。

 「衆参同日選が現実味を帯びる中、今の立民支持率では壊滅すると枝野代表も分かり始めた。統一候補にすれば、野党政権も決して夢ではない。小沢氏の剛腕を借りたほうが利口というのが、リアリスト枝野氏の最終判断になるでしょう」(立民関係者)

 「官邸も小沢氏の動きに警戒し、野党統一名簿ができる前の解散を急ぐ気配もある。それが5月17日の『野党が不信任案提出なら解散もある』という菅氏の唐突な発言です」(国民民主党幹部)

 小沢氏の剛腕が再びうなりを上げるか、安倍首相が封じ込めるのか。決戦のゴングはもうすぐ鳴る。

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