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LJS優勝 女性ジョッキーの第一人者・宮下瞳騎手に迫る

 11月22日、偶然にも「いい夫婦の日」に、念願の「500勝よりうれしい」というタイトルを獲得した。
 水沢、荒尾、浦和の3競馬場を転戦して行われた「レディースジョッキーズシリーズ(LJS)2007」で初優勝を果たし、女性ナンバーワンジョッキーの栄誉を手にした宮下瞳騎手(名古屋・竹口勝厩舎)。
 2005年7月18日に通算351勝目を挙げて、吉岡牧子騎手(元益田競馬)が保持していた日本での女性騎手最多勝記録を更新、今年10月26日には地方競馬通算500勝を達成し、現在も自身の記録(506勝)を更新し続ける女性騎手の第一人者である。

 その記念の500勝よりも、LJS優勝の方が「実際に女性騎手が集まった中でトップに立ったということが、すごくうれしい」と笑顔があふれた。毎朝、午前1時半に起床し、調教で23頭から25頭もの馬にまたがるという。「馬が好きだし、騎手は納得するまで続けたい」と話す強い意志を宿した瞳に、思わず引き込まれた。
 そんな宮下騎手を支える一人、夫で同競馬所属の小山信行騎手はよき理解者であり、最大のライバルでもある。“夫婦1着同着”という珍記録も持つ一方、「負けるとめっちゃ悔しい」関係が自身に磨きをかける起爆剤ともなっている。
 LJS最終戦の前には、小山騎手に「頑張っておいで」とパワーを注入され、優勝インタビューで「一番に報告したい」と熱々ぶりも披露。公私ともに充実したスーパーウーマンはまだまだ貪欲に上を目指す。

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