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フェブラリーS ダイワスカーレット 砂も制してドバイに殴り込みだ

 女王は貪欲だ。最強牝馬ダイワスカーレットが、「第25回フェブラリーS」(GI ダ1600m 24日)で砂の頂上決戦に挑む。前走の有馬記念で2着と大健闘した後も、調整は順調そのもの。ダート界で最強馬に君臨するヴァーミリアンを倒し、統一女王として勇躍、ドバイに乗り込むつもりだ。
 馬場や距離、そんな細かい条件は本当に強い馬には関係ない。松田国師はそう言いたげだ。
 「クッション的には芝の方がいいかもしれない。だけど兄のダイワメジャーと違って、動きが軽くしなやか。それにスピードの乗りがすごく速くて、ダートでも間違いなく前に行ける。苦にすることはないでしょう」
 昨年、芝の3歳女王に輝き、暮れの有馬記念でも2着に大健闘した。ダイワスカーレットにとって、初のダート、それが猛者の集まるGIというのは常識破りの選択のようだが、名トレーナーには確固たる自信と確信があったのだ。
 そこまでの強い思いを師に植えつけたのは前走の有馬記念だった。「もっと大きく負けてもおかしくなかった」と振り返る激戦。初めて牡馬の古馬に挑戦、馬場はパワーのいる状態で、それまでほとんどラストは3F33秒台で上がってきたスカーレットが36秒6もかかる苦しい流れだった。

 「崩れなかったのは本当に評価できる」同期のライバル、ダービー馬のウオッカが11着に大敗したタフなレース。それを2着に踏ん張ったのだから、軽快なスピードだけではない、本物の底力を示した。
 中間は5日にフレグモーネを発症してしまったが、「9日から坂路に入っているし、影響はない」と言い切った。
 その言葉を裏付けるように14日の1週前追い切りは豪快だった。栗東坂路で安藤勝騎手が騎乗して800m51秒2→37秒4→25秒2→12秒9の好タイムをマークした。その日は非常に力のいる馬場状態、それを攻め駆けするダイワチャームと馬なりで併入したのだから、仕上がりに不安はないだろう。
 「昨春よりどっしりして大人になった。間隔はあいたけど、今は精神面で余裕があるので大丈夫。レースは自然と砂を被らない前で流れに乗れると思うけど、仮に砂を被ってもむしろ折り合いがついていいかもしれない」
 真冬の砂煙の先に見えるのは砂漠の中に浮かぶ夢の舞台。芝とダートの統一女王の座を手中に収め、世界に踏み出すつもりだ。

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