ローズSは6着。結果だけ見ると物足りませんが、私はこの一戦にオークス馬の底力を見た気がします。雨馬場で1番枠からの発走。インに閉じ込められる厳しい競馬を強いられながら、4角11番手から差を詰めてきたわけですからね。
馬体も休養を挟んで14キロ成長し、見違えるほどたくましさを増しました。3頭併せで行われた直前の追い切りでも楽な手応えで最先着と、使われた上積みを十二分に感じさせる内容でした。
今回は快速馬のポルトフィーノが除外され、展開も味方しそう。末脚が身上とはいえ、ペースが緩めば、ある程度前でも競馬はできるタイプ。その点、最大のライバルとなるレジネッタは後方で脚をためる“じっくり派”。舞台は先行馬に断然有利な内回りの2000メートルですし、陣営もシメシメと思っているんじゃないかな(笑)。
奇遇にも初勝利を挙げたのが、昨年の秋華賞当日の京都芝2000メートル。あれから1年…小さく咲いたひなげしの花が、いま満開を迎えようとしています。