レースは外国産馬フィックルベリーが軽快な逃げ脚を見せ、4コーナーからアインラクスが追いかける展開。ラスト100mは2頭のマッチレースとなったが、最後はフィックルベリー(牝、父Cryptoclearance、母Fickle Friends=栗東・大久保龍厩舎)がハナ差競り勝った。勝ち時計は2分5秒1(良)。
アインラクスに騎乗した福永騎手は「ショック。交わせる手応えだったけど…。ペースが遅くても引っ掛からず、楽に行けた。間違いなく走りますね。来年は必ずクラシックを走りますよ」とデビュー戦を飾れず、悔しそうだった。
一方、フィックルベリーの手綱を取った岩田騎手は「ペースが緩かったので途中から離して逃げる形になった。最後まで手応えがあったし、これからが楽しみな馬だよ」と頼もしげ。単勝8番人気と下馬評は低かったが、評判馬がそろった一戦を制した価値は大きい。来春のクラシック路線へ西から伏兵が誕生した。