京都新聞が報じたところによると、改ざんがあったのは英語のテスト。非常勤講師の50代女性が採点時、回答に書かれた「1」を「4」に直すなどして点数を上げていた。改ざんを受けた生徒は20人以上に上ると見られている。
なぜ、このような愚挙に出たのか。現在のところ動機は不明だが、Twitterの乙訓高校関係者と思われる人物が「赤点のテストの答案を書き換えていたことがバレた」と書き込みが。そして、この人物によると、27日に校長と副校長から謝罪があり、テストは全て無効となり、再テストになったのだという。
真偽の程は不明だが、このツイートが事実だとすれば、赤点となる生徒が続出することで自身の指導力を疑問視されることを恐れ、加点に及んだ可能性がある。また、生徒から金銭を受け取り、加点して可能性もゼロとは言い切れない。
なお、このような「赤点の改ざん」は他校でも行われている。今年3月には、岐阜県の県立海津明成高校で30代の男性英語教師が「自分の指導力のなさを表面化させたくない」という理由から、乙訓高校同様、テストの誤答を正答に書き換える、誤答を正解扱いするなどしていた。乙訓高校も同様のケースである可能性は高いといえるだろう。
乙訓高校は2018年10月にも、50代の陸上部顧問を務める教師が部員の態度に激怒し蹴りを入れ、左腕を骨折させる不祥事が発生している。教師や学校の運営体制に問題があるのではないかという疑念を持たれても致し方ない。
現役の教師はこう語る。
「学校によりますが、職員同士極端に仲が悪いというケースもあります。酷いケースになると、伝達事項をわざと伝えないなど、子供じみたイジメもあったりします。
この非常勤講師も勉強の教え方などを相談できる職員が他におらず、自分のことをよく見せるため加点に及んだのではないでしょうか。教師にあるまじき行為であることは間違いありませんが…。金銭をもらうなどの行為はしていないと信じたいです」
点数を加点させるという行為は、生徒にとっては一時的に嬉しいかもしれないが、ためにならないことは言うまでもない。責任は、きっちりと取るべきだろう。