アメリカ・テキサス州で、中年とみられる女がゲストを装って結婚式に参加し、ご祝儀を盗んだと海外ニュースサイト『New York Post』と『Global News』が8月13〜16日に報じた。報道によると、女はドレスアップして、新郎新婦から呼ばれていない、女とは無関係の人の結婚式に出向き、招待客のように振る舞って、結婚式の会場に集められたご祝儀や小切手を盗んだという。女はご祝儀が置かれていた受付に忍び込み、犯行に及んだ。
地元警察によると、女はこれまでに少なくとも4つの結婚式に参加し、犯行に及んだそうだ。最初の犯行は2018年11月だった。全て同様の手口だったかや盗まれたご祝儀、小切手の合計金額については分かっていない。
女は盗んだ小切手を使用していたところを防犯カメラに撮られていた。同州の保安官事務所はSNSで女の顔や全身の写真を公開し、女に関する情報を呼び掛けている。重要な情報提供者には4000ドル(約42万5000円)の報酬が与えられるという。2019年8月23日現在、女が逮捕されたかどうかは分かっていない。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「一生に一度の結婚式を嫌な思い出にされたカップルがかわいそう」「最低な女、次の被害者が出る前に早く捕まってほしい」「招待客として紛れ込むなんてすごい根性。凶悪犯だ」などの声が挙がっていた。
海外には、結婚式で招待客を装い、ご祝儀を盗んだ人間が他にもいる。
オーストラリア・ビクトリア州で行われた結婚式で、招待客を装った中年の男がご祝儀を盗んだと海外ニュースサイト『Daily Mail』が2018年3月に報じた。同記事によると、男は同月3日、呼ばれていない結婚式に紛れ込み、約1万ドル(約106万円)のご祝儀を盗んだという。男は白いシャツにサスペンダーをし、黒のスラックスを履き正装をしていた。
新郎新婦は式の終わり頃、ご祝儀が盗まれたことに気が付いたそうだ。ご祝儀が入った箱には鍵がかけられていたが、男は鍵を開けるための道具を持参し、箱を開けてご祝儀を持ち去っていた。式場のスタッフは同記事の取材に対し、「男の振る舞いはとても紳士的で、他のゲストと会話も交わしていた」とコメントしている。男が逮捕されたかどうかは分かっていない。
今回の事件は結婚式での詐欺だが、日本では葬式の後に、故人の知り合いだと偽り、遺品を盗む事件が多発している。冠婚葬祭など、人の心につけこまれやすい悪質な詐欺には注意が必要だ。
記事内の引用について
Texas cops are looking for this gift-stealing wedding crasher(New York Post)より
https://nypost.com/2019/08/13/texas-cops-are-looking-for-this-gift-stealing-wedding-crasher/amp/
Texas police on the hunt for ‘wedding crasher’ who allegedly steals gifts(Global News)
https://globalnews.ca/news/5774554/wedding-crasher-woman-wanted/amp/
Shocking moment thief dressed as a wedding guest strolls uninvited into a reception and 'steals $10,000 from the young couple's wishing well' (Daily Mail Online)
https://www.dailymail.co.uk/news/article-5476763/Thief-disguised-wedding-guest-steals-10-000-wishing-well.html