「そもそもそんな朝青龍を優勝させてしまうのが問題です。日本人力士はもちろん、白鵬だってなさけないです」。多くの問題を起こす朝青龍。ただ本人だけを責めるべきではないと語るのはスポーツ紙の相撲担当記者だ。確かにいくら問題があるとはいえ、優勝されてしまっては彼への説教も説得力はない。相撲ファンからも「横綱の品格がない朝青龍は許せない」(60代・男性)との意見もあることはあるが、「もう“横綱の品格”なんて言わないで自由にやらせてあげればいんじゃない。そうしないと朝青龍がモンゴルに今の外国人力士をみんな連れていって向こうで本当に強さだけを競う“大相撲”の団体を立ち上げちゃうんじゃないのかな。そうなったら日本の“大相撲”なんてどんどん縮小していって、最後には年に1回、伊勢神宮あたりで開催される小さなイベント程度の規模になっちゃうよ」(スポーツライター)。
品格うんぬんは別にして国技館でも朝青龍人気は結構高い。彼の人気と話題で相撲界が潤っているのも事実。「だから協会も最終的には朝青龍に譲歩しちゃうんですよ」(前出のスポーツ紙記者)。
今後の話題は日本相撲協会の理事選へとうつる。貴乃花親方動向が気になるところだが、“平成の大横綱”といわれる親方にも写真週刊誌で暴力団とのかかわりが取りざたされている。真実かどうかはともかく、なんとも悲しい話だ。