ブラックマヨネーズといえば、次長課長や野性爆弾など、売れっ子を多数輩出したNSC13期生(よしもとの養成所)出身。当初は別々で、小杉が“関西キング”、吉田が“ツインテール”というコンビを組んでいた。吉田曰く「“なんでやねん”を使い分けていた」と冗談めかして言うほど、小杉はNSCにいた頃からツッコミが上手かったという。吉田もその実力は折り紙つきで、早々に生活できるほど稼いでいた。しかし、小杉の相方が結婚を機に引退。そのことを知った吉田が小杉を誘ってコンビ結成に至った。吉田の元相方は、吉田が小杉とコンビを組みたかったことを感じ、小杉に「コンビを組むように」と隠れて説得しに来たことがあった……と後に番組で明かされている。
ブラマヨと同期の徳井義実が幼馴染の福田充徳と結成したチュートリアルも今年結成20周年。友人とNSCに通っていたもののうまくいかず、一度引退状態だった徳井を福田が京都のバーに呼び出して誘った。ちなみに、徳井の元相方も結婚を機に引退を決意している。
毎年のように行っている全国ツアーのライブは即完売、芸人のみならず俳優からも共演を熱望されることもある東京03(豊本明長、飯塚悟志、角田晃広)は今年結成15周年を迎える。彼らも前のコンビ「アルファルファ」やトリオ「プラスドライバー」がうまくいかなかったクチだ。両グループ共に『爆笑オンエアバトル』(NHK)などに出演し、ライブシーンでは注目されていたが、うまくはいかなかったようだ。もともと飯塚と豊本が「アルファルファ」というコンビを組んでおり、方向性に行き詰った頃、角田が所属していたトリオ「プラスドライバー」が解散。飯塚が誘う形で角田が加入した。
「今年結成10周年を迎えるウーマンラッシュアワーやキングオブコントで活躍したさらば青春の光なども、解散を経て現在のコンビに落ち着いています。2018年は引退や解散の多い年でしたが、こうした激動の1年に解散や相方の引退を機にブレークに至った芸人が多いのは、ただの“偶然”なのでしょうか? “こじつけ”と言われればそれまでですが(笑)」(お笑いライター)
こうした成功例を鑑みても、解散や引退は決してネガティブなことではないのかもしれない。安室奈美恵さんや滝沢秀明らが引退を表明したが、第二の人生を歩む人たちをこれからも応援したいと思える事例である。