「女性が好きな女性、いわゆるレズビアンであるとカミングアウトしている芸能人は、海外ならばジョディ・フォスター、ポーシャ・デ・ロッシなどがいますが、日本の芸能界では、まだ少ないといえるでしょう。女優の杉森茜とタレントの一ノ瀬文香が、2015年に同性婚をして話題となりましたが、2年後の2017年5月に破局が報じられています。杉森と一ノ瀬の場合は、特例に近いといえるでしょうね。昨年12月、俳優の成宮寛貴の薬物使用疑惑が『フライデー』(講談社)に報じられ、本人が直筆FAXで『絶対知られたくないセクシャリティな部分がクローズアップされてしまった』と嘆いたように、いまだ好奇の目線が向けられがちなのが現状です」(芸能事務所関係者)
何とも風通しが悪いが、その中でもお笑い芸人の世界だけは、多様なセクシャリティに寛容なように見える。
「メイプル超合金のカズレーザーが、バイセクシャルを公言し、あっさりと受け入れられたように、お笑いの世界は、同性愛に対して寛容といえるかもしれません。ただ、本人がそのことを面白おかしく“ネタ”にしていく必要も求められるので、良し悪しはあるでしょう。ほかにも、セクシャリティの公言には至っていませんが、鳥居みゆきは、過去には女性とも交際した経験があると述べていますね」(前出・同)
先ごろ炎上した保毛尾田保毛男問題を見てもわかる通り、現在のテレビ業界において、セクシャルマイノリティは“ネタ”にされているのは事実。最上の告白も同様だ。だが、そうした特別視をなくしていく必要もあるだろう。