同ドラマの撮影は異例の早期スタート。舞台は夏の北海道で、さらにはNHKの「働き方改革」の方針に伴い、制作期間を長く設け、撮影が前倒しされることになっていた。ドラマでは広瀬がヒロイン、その育ての親を松嶋が演じる。
「広瀬と言えば、かつて出演した番組で裏方を見下したような発言が話題になるなど、『性格にやや難あり』との声があった。一方、松嶋はたたき上げの女優で、フジテレビ系の月9ドラマ『やまとなでしこ』で高視聴率をゲット。一時期は視聴率女王の座にあった。現代っ子の典型とも言える広瀬と松嶋は“水と油”だと思われていた」(テレビ局関係者)
同誌によると、松嶋は台本を読み込んで役柄を作り込むタイプ。一方、広瀬は自然体で撮影に入るタイプで、台本も真っ白なことで有名だ。そのため、初顔合わせで松嶋は広瀬に、「台本をちゃんと読んできてね」とクギを刺したという。
その効果もあってか、ロケがスタートするや、広瀬は台本を何度も読み込み、リハーサルの際に共演者と話し込むなど、これまでと別人のような姿になったという。広瀬は松嶋に感謝し、慕っているというのだ。
「広瀬を見出した是枝裕和監督は、あまり役を作り込むことを求めない。広瀬はそのスタイルを確立していた。とはいえ、違う監督のもとで演技をするなら、スタイルを変えることは必要。ほかの女優が言っても説得力はないが、元・視聴率女王の松嶋のアドバイスだから納得したのでは」(芸能記者)
円満な撮影現場で名作が生まれることが期待される。