今年で6度目を迎える同公演は、ジャニヲタにとってゴールデンウィークの風物詩。過去にはすでにCDデビューをはたしているA.B.C-Z、中山優馬らが座長を務めてきたが、未デビューのJr.がセンターポジションを務めるのは、今回が初。
にもかかわらず、チケットは争奪戦。当選倍率は60倍で、先月末には、わずか6枚の当日券を求めておよそ1,200人が列をなした。ジャニーズで「全公演、即日完売!」といえば、KinKi Kids・堂本光一の主演ミュージカル“SHOCK”シリーズが想起される。しかし、もはやJr.勢だけでもその偉業を達成できるのだから、この勢いはまさに天井知らずといえよう。
現在、Jr.たちの活動は、週3ペースでテレビで見られる。地上波では、『ガムシャラ!』(毎週土曜深夜/テレビ朝日系)と、『NHK Rの法則』(毎週月〜木/NHK Eテレ)。そこに、『ザ少年倶楽部』(毎月第1・2水曜日/NHK BSプレミアム)が加わる。体当たりバラエティ、10代の情報番組。そして、ジャニーズの根幹といえる、歌とダンスとトークで魅せるショー番組。フレッシュジャニーズの魅力を伝えるには十分な3部構成だ。ここに、平野や永瀬を中心とした関西ジャニーズJr.が出演している『まいど!ジャーニィ〜』(毎週日曜日/BSフジ)があり、さらに、先輩のバックで踊るという重要な役目もある。
Jr.たちにとって、レギュラー番組で1秒でも多く画面に映ることは大事。しかし、先輩のバックで踊る、あるいは、先輩のバーターでドラマに出演するといったほうが、旨味は倍増だ。
では、上記4番組にレギュラー出演し、ドラマ、映画、ステージも経験済みのJr.は存在するのか。残念ながら、答えはナシ。しかし、ジェシーや岡本カウアン、田中樹や諸星翔希、平野や永瀬のように、きわめて近い位置にいる者は多数いる。とどのつまり、ジャニーズ天下はまだまだ続く、ということか。