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栃木県さくら市、桜の幹に付いた“コケ”のような菌を除去で賛否「風情がなくなった」の声も

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栃木県さくら市公式ツイッターより https://twitter.com/sakura__city

 栃木県さくら市役所公式ツイッターが投稿したあるツイートが、物議を醸している。

 問題となっているのは、さくら市役所が12日に投稿したツイート。その中には、「鬼怒川桜づつみのソメイヨシノに地衣類というコケのようなものが付着しているため、高圧洗浄機を使用して除去作業を行いました」という報告文がつづられており、実際に高圧洗浄機で「地衣類」を除去している様子を映した写真も。「見事に、地衣類が剥がれ落ち、もともとの綺麗な幹になりました」とつづられていた。

 しかし、このツイートに関し市役所の公式ツイッターには、「風情がなくなった」「着生させたままの方が風情があるじゃないか…」といった批判や、「高圧洗浄機で樹が傷ついて違う病気にならないか心配」「見た目のためだけに、取り除く必要のまったくない地衣類を除去するの?」「洗浄でかえって木に負担をかけることになるのでは?」という疑問の声が上がっている。

 そもそも地衣類は菌類で、苔類など(狭義の)コケとは異なり、その点について指摘する声も多く集まっていた。また、地衣類は風通しがよく、適度な環境がないと育たないため、その場所が綺麗な場所という証拠にもなるとのこと。

 とは言え、さくら市公式ホームページには、今回の地衣類除去について、「日本花の会樹木医の和田博幸先生に相談をしたところ、(略)『基本的には桜の生育には悪影響を及ぼすものではないが、地衣類の繁殖が著しい。桜の木の幹も呼吸をしているので悪影響が出ることもある』ということでした」「高圧洗浄機で洗い落とすなどで対応ができるというアドバイスをいただきまして、今回、高圧洗浄機で除去作業をしました」とつづられていたが、実際に「日本花の会」に問い合わせたネットユーザーもおり、「地衣類が樹に悪影響をおよぼすという科学的根拠はない」という回答が返ってきたことなども明かしていた。

 果たして、この対応は正しかったのだろうか。市民からも多くの疑問の声が寄せられていた。

記事内の引用について
栃木県さくら市公式ツイッターより https://twitter.com/sakura__city
栃木県さくら市公式ホームページより http://www.city.tochigi-sakura.lg.jp/

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