番組では「消えゆく風情とマナー」として、上野アメ横を我が物顔で闊歩する外国人観光客を特集。アメ横の店を訪れた中国人が、売り物の肉を素手で掴み、脂をむしり取る様子を放送。量り売りの肉を安くするため、軽くしようとしていたという。
店主によると、これまでに「魚に触る」「匂いをかぐ」「水槽から取り出し大きさを確認する」などマナー違反の数々があったという。インタビューを受けた中国人観光客は、「新鮮さを手で確認するのは当たり前」と悪びれない。これにはビートたけしも「これ、ひどいね」と怒る。
スタジオに出演したアメ横の店主は、「良いお客さんもいるけども、マナー違反は多い」という。これに対し、拓殖大学の王曙光教授は、中国の自由市場では手で触るのは当たり前と発言する。
さらに、店主は外国人観光客の迷惑行動に言及。傘で商品をつつくなどされたこともあるという。これにはゲストの千原せいじも激怒。ありえない行動が、次々と明らかになった。
これに対し、自民党の山本一太氏は、マナー周知の徹底で徐々に良くなっているなどと現状を説明し、理解を求める。そして、この中国人の違法行為を見た王教授は、「ほとんどの人が日本が大好きで、日本の素晴らしさ優しさを見に来ているんですよ。わざとではなくどこまで良い、悪いがわかっていない」と指摘。日本が海外に向けてマナー周知を徹底すべきだと主張した。
東国原英夫氏は「外国人観光客を短期間で増やしすぎではないか」と山本氏に話を向ける。すると、同氏は「外国人観光客の国内消費は4.5兆円。そのうち1.6兆円が中国からの観光客」とし、暗に「金を落としているのだからある程度はマナー違反も我慢するべきだ」とも受け取れるような見解を示す。
また、王教授は「マナーは悪いけどマネーは良いよ」と一言。この不謹慎にも思える発言に、東国原氏以下、スタジオは困惑する。
そして、最後に問題を斬ったのはたけし。「クールジャパンって言って日本にきてくれるのはありがたいけども、本当にクールなのかと言うと、目先の物珍しいヘコヘコした日本人を見ているだけであって、本質的なジャパニーズの素晴らしさは伝わっていないんじゃないかと思うんだ」と指摘。
さらに、「ただ優しいだけであって、その奥行かしさというかさ、それがもうちょっと前面に出ないとさ。日本がただ気軽に行ける旅行先みたいになっちゃったんじゃないか」と斬った。
中国人観光客のマナー違反について、ネットユーザーからは「許せない」「ありえない」「日本を下に見ている」と怒りの声が噴出。また、王教授についても「マナー違反を正当化している」「言い訳にしか聞こえない」「金さえ出せば良いというような発言をするな」など、怒りの声が上がった。
アメ横の店主の言うように、「マナーの良い外国人観光客」もいるのだろうが、昨今は観光名所で中国人をはじめとする外国人観光客がありえない行動をしていることは紛れもない事実だ。その場で不愉快な思いをする店舗従業員や日本人客がいることは、いくら国内消費を高める存在あっても、許してはいけないはずだ。
「国内消費してくれているから目をつむる」のでは、高い税金を納付する日本人が納得できるわけがない。また、日本独自の文化や慣習を堂々と踏みにじられることは、一種の侵略行為とも思えてしまう。
日本人も同様だが、マナー違反を繰り返す者については入店や入国を拒否するなど、対策を講じるべきだろう。