「年度賞 特別栄誉賞」に選ばれた羽生は、平昌での活躍について公開インタビューに応じた。司会から「羽生結弦という人が、いかなる時にもチャレンジをする人だなと、改めて感じました。揺るがないものですか?」と大会当日の気持ちを聞かれると、「あの時の自分の実力の最高難易度のものを、最大限のことは出し切れた」と平昌オリンピックでの結果を振り返った。挑戦し続ける姿勢について聞かれると、「挑戦にはケガというリスクがつきものですし、失敗も確実に経験しなくてはいけないと思います。だからこそ、これが成功につながると思っていますし、技術的な面だけではなく、メンタル面など人間としての成長につながる」とチャレンジャーとしての意欲を見せた。
「結果としての目標、オリンピック2連覇は達成することができましたし、実際に達成感もすごくあります。ただ、自分自身、挑戦したいことがまだまだフィギュアスケートでは残っていますし、まだ磨き続けないといけない」と語り、今後のチャレンジについては、「4回転アクセルに向けて少しずつ挑戦して行きたいなという気持ちはありますが、体の状態、心の状態など含めて、ゆっくり進めて行かないといけないなと思っています」と本音を明かした。司会から「私たちが見たことのないものを見せてください」と期待されると、「がんばります! メラメラします」と熱い気持ちをアピールしてインタビューを締めくくった。
表彰式の冒頭では、小池百合子東京都知事が来賓挨拶として登壇。「小平奈緒選手も羽生結弦選手もいらっしゃいます。あとでサインください」と言って会場を笑わせたのち、東京2020に向けて「選手の皆さんは記録に挑戦して頂いて、都民、国民、世界の方々に記憶を残していただくような、素晴らしい大会にして行きたい」と意気込みを語った。