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尼崎連続変死事件判決公判で明らかになった角田ファミリー“自殺強要”現場

 '12年に発覚し世間を震撼させた「尼崎連続変死事件」。主犯格とされる角田美代子元被告(64=当時)を中心とした集団に、複数名が長期間虐待を受け死亡していたことなどが明らかとなったが、美代子元被告は逮捕後に留置場で自殺。主犯が不在のまま関係者らの公判が神戸地裁で開かれ、その残虐な経緯が明らかになっている。
 「9月16日には、美代子元被告の内縁の夫である鄭頼太郎(65)、義妹の角田三枝子(62)、長男の健太郎(33)に対する裁判員裁判の判決公判が開かれ、3被告に懲役21年(求刑懲役30年)が言い渡された。3被告は、被害者5人に対する殺人や死体遺棄などの罪に問われていましたが、中でも残虐だったのは、三枝子被告の夫・久芳さん(51=当時)に関する事件のくだりです」(傍聴記者)

 3人は久芳さんの生命保険金を手に入れるため、美代子元被告と共謀。'05年7月、久芳さんに沖縄県の万座毛の崖の上から飛び降りるよう指示して殺害に及んでおり、判決では、そこに至るまで何度も死ぬように追い込んでいた事実も認定された。
 〈(久芳さんは)自転車で車道に飛び出し車に飛び込むよう言われ、平成17年2月中旬、これを試みるが死ねず、同月19日頃、美代子らと住む尼崎市のマンションからいなくなった。しかし、3月には見つかり連れ戻される。この際、美代子が久芳さんを責め、他も同じように叱責した〉(判決言い渡し)

 その翌月にも死ぬことを試みたができなかったという久芳さんは、「やっぱり怖くて」と命乞いするも、美代子元被告は「今さら何言ってんねん!」と激怒したという。
 「崖の上でも久芳さんは逡巡しましたが、旅行に見せかけるための集合写真を共犯者らに撮影されながら『はよせい、はよせい』とすごまれ、自ら命を絶ったとのことです」(前出・記者)

 いまだに信じ難い事件だ。

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