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【雅道のサブカル見聞録】『機動戦士ガンダムAGE』でガンダムは大きく変わる!?

 10月より2年半ぶりにガンダムの新シリーズ、『機動戦士ガンダムAGE』のテレビ放送が開始される。今回のシリーズは以前までと違い、企画協力を『レントン教授』『イナズマイレブン』『ダンボール戦機』などのヒット作の制作を手がけたゲーム会社・レベルファイブが行っており、これまでのシリーズの特徴であった人類間の戦争から、地球外の敵との戦いに方向転換。ガンダムオタクから賛否両論の声があがっている。前評判が好評ではない最大の原因は放送前の作品紹介でのあらずじ、キャラクターデザインが明らかに子供向けになっている点が大きい。これが従来のガンダムオタク切り捨てとみられているようだ。

 アニメオタクの最大派閥であるガンオタを抱えるガンダムシリーズは映像コンテンツの売り上げも高い。だが、これはガンダムシリーズにとってはあくまでサブ的な収入源でしかないのだ。メインの収益はなんといっても作中に登場するMS(モビルスーツ)をキット化したガンプラ。子供のプラモデル離れが叫ばれている昨今、将来を見据えて今のうちに子供達にプラモデルに慣れ親しんでもらいたいという思惑が今回の大きな路線変更にはあるのではないだろうか。

 現実に、ファンとは反対に、『機動戦士ガンダム AGE』の模型業界からの視線は熱い。「レベルファイブが企画したダンボール戦機は近年ではありえない好調なプラモセールスを出した。加えてガンダム AGEの前のシリーズ、ガンダム00もシリーズ中随一のガンプラ売上げを出している。この組み合わせに注目しない業界人はいない」(模型誌関係者)と、不信のプラモデル業界で最近好調な数字を出している二大コンテンツの協力体制成立に相当な期待を感じてるようだ。ここで成功すれば今の子供が歳をとった時にマスタグレードシリーズなどの高価格帯のガンプラなどにも関心を持つ確率も上がる。ガンプラの更なる躍進につながるという訳だ。

 商品展開での都合もあり、今回の『機動戦士ガンダム AGE』の成績次第では今後のシリーズが子供向けに大きく変更される可能性もある。『機動戦士ガンダムAGE』の放送開始後の反響に注目だ。(斎藤雅道)

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