番組のエンディングでは、『ジャイアント馬場没20年追善興行〜王者の魂〜』(19日、東京・両国国技館)にビデオメッセージを寄せた"ネイチャーボーイ"リック・フレアーの70歳の誕生日を祝うセレモニーが行われた。デコレーションされたリングには、いわゆる「フレアーベルト」をモチーフにしたカスタムメイド・チャンピオンベルトを用意。さらにゲストとしてレジェンドのショーン・マイケルズ、リッキー・スティムボート、カート・アングル、スティングといったフレアーとゆかりのある人物がお祝いに集まった。
マクマホン家からはトリプルHとステファニー・マクマホンがフレアーを呼び込んだが、当の本人はいっこうに登場しない。すると、バックステージでは突如バティスタが現れて、控室から襲撃したフレアーを引きずり出した。
「俺、注目されているか?」とバティスタは悪びれる様子もなく、盛大な誕生セレモニーをぶち壊してその場から姿を消したため、リングにフレアーは登場せず。バディスタとフレアーはかつてエボリューションとして一緒に活動していた仲だったのだが…。なお、プライベートで行われたフレアーのサプライズ誕生会は、日本のSNSでは「ほほ笑ましい」と話題になっている。
白血病を告白して闘病中だったWWEのトップスーパースターであるローマン・レインズが、久しぶりにロウのオープニングに姿を現した。「俺は病気を告白した時、みんながどんな反応をするか怖かった」と昨年10月、公表した当時の心境を告げると、続けて「多くの励ましをもらって圧倒されたよ。それが俺の強さになって新しい機会や目標を持つことができた」とファンに感謝。そして、「WWEというグローバルで巨大なプラットホームを利用して、自分がそうだったように、この病気で助けを必要としている人たちをサポートしたい」と観衆に語りかけた。
さらに闘病の現状に触れたレインズは驚かせるように「回復してるぞ!“ビック・ドッグ”は復帰する。本当にありがとう」とリング復帰に向けて順調に回復していることを報告。ステージではセス・ロリンズと抱擁を交わした。
さらにロウ番組中盤ではディーン・アンブローズがドリュー・マッキンタイアとの試合に敗戦してバロン・コービンやボビー・ラシュリーにめった打ちにされると、レインズとロリンズがアンブローズを救出。レインズはスーパーマンパンチ2発でラシュリーを排除すると、雄叫びを上げてマッキンタイアにスピアーを炸裂させた。レインズはマッキンタイアらを蹴散らし、「今すぐにでも復帰できる」とばかりに良好なコンディションを見せつけ、ファンは大喜び。復帰を心から喜ぶ会場のファンにレインズも手ごたえを感じたようだ。
白血病はまだ予断を許さないが、まずは一つのハードルを乗り越えたようで何よりだ。
文 / どら増田
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