「ズバリ、『5回以上解散するとクビ』というルールです。どんな末端の芸人でも、よしもとの社員に解散、再結成を報告しなければいけないんですけど、ただでさえ人数が多く、何回も解散と再結成を繰り返えされると、社員も管理が面倒臭いのではないでしょうか」(若手芸人)
確かに芸人が多くなればなるほど、管理に手間がかかってしまう。「THE MANZAI 2013」でチャンピオンに輝き、ブレイクを果たしたウーマンラッシュアワーの村本大輔は、現在の中川パラダイスとコンビを組む前に何度も解散を繰り返し、歴代の相方も10人いるぐらい。しかし、彼らが売れる前にルールが作られていたならば、ウーマンラッシュアワーというコンビは生まれなかった。
「クビになれば、他の事務所のオーディションに行って所属するか、そのまま芸人引退という選択肢しかないですよね。多くの芸人は才能がないから仕方ないのですが、ウーマンラッシュアワーさんのようなパターンもあるので、少しでも可能性は残していて欲しいかなと思う部分もあります」(同・若手芸人)
若手芸人にとってはチャンスが続くことはいいことかもしれないが、事務所にとっても芽の出ない芸人をいつまでも抱えていくことは不可能であり、悩みの種でもある。日本最大級のお笑い事務所ならではの苦悩といったところではないだろうか。