タカは23日、先日行われた吉本興業の記者会見で岡本昭彦社長が口にした「タレント社員を含めて吉本興業は全員が家族、ファミリーであると考えている」との発言に対し異議を唱え、「ファミリーって言葉を簡単に使うよなぁ。意味わかってんのかなぁ」「5990人の芸人はファミリーと感じたことないと思うけどなぁ」と投稿。この投稿にネットではタカに賛同する声が多く届いたのだが、翌24日に入りタカはこの投稿を削除したのだ。
この行動に、これまでネットでタカを応援していたと思われるユーザーは「危ないと思って消したのか?」「あの威勢はなんだったのか」「覚悟がないなら載せるなよ」と批判する声が相次いだ。
さて、今回のタカによる「過激発言」だが、その背景には「北海道出身芸人」ならではの理由があったのではないかとされている。
加藤は、現在の吉本興業の体制に不信感を抱いており、7月23日には吉本の会長である大崎洋氏に直談判。今後、加藤の退社もあり得るのではないかとされているほか、日刊スポーツなどによると、同じく北海道出身の「平成ノブシコブシ」の吉村崇らが加藤と一緒に吉本を離反するのではないかとうわさになっている。
加藤・吉村をはじめとする北海道組は結束が固く、「北海道会」というLINEグループで常に連絡を取り合う仲ともされる。タカトシ以外にも大泉洋、里田まい、ロックバンド・GLAYメンバーら、そうそうたるメンバーが集まっているそうだ。
北海道会に関しては加藤・吉村が出演している『オレたちゴチャ・まぜっ!〜集まれヤンヤン〜』(MBSラジオ)でもたびたび話題に挙がるものの、具体的なことは語られておらず、「年に一回ほど大規模な飲み会をする」「定期的に小さな飲み会が行われる」などの情報がポツポツと語られる程度であり、どのような会なのかは謎のベールに包まれている。
なお北海道会が作られた背景には、加藤浩次が故郷である北海道小樽市から上京後、現在に至る東京吉本の旺盛が極楽とんぼからはじまっていること、2000年代に入り、『水曜どうでしょう?』のヒットにより大泉洋をはじめとするTEAM NACSのメンバーは続々と全国区と人気タレントになったことから、「北海道タレントの底力」を本州へ見せつける意味でスタートしたとされている。
また、歴史的な背景を観ても北海道にはアクセスの悪さから平成に入るまで本州から芸能文化が入りづらかった事情もあり、本州に染まらない独自文化を目指す傾向が強いという。
現にタカアンドトシは東京で活躍していない分、北海道では『発見!タカトシランド』(北海道文化放送)などゴールデンタイムのメイン番組を長年担当しており、今や北海道を代表するローカルタレントとなっている。つまり、北海道には現在、独自の芸能文化が深く根付いており、タカトシとしては吉本に楯突いても仕事を干される可能性は少なく、先日の「ファミリーと感じたことがない」発言につながったのではないかと思われる。
「北海道会」にとって、吉本興業は恐れるに足りないのかもしれない。