平安Sは当然、ダート適性は必要だが、激戦になって穴を出す馬には、凱旋門賞をはじめとする欧州の長距離レース、芝3000mを超えるGIでも勝ち馬を出すような、スタミナにあふれる血統馬が多い。
本命はエイシンラージヒル。父エルコンドルパサーは凱旋門賞2着馬で、産駒には菊花賞馬のソングオブウインド、JCダート勝ち馬のアロンダイトもいる。まさに欧州的なスタミナとダート適性を兼ね備えた種牡馬だ。
本レースではブライアンズタイム産駒の活躍も目立つが、ブライアンズタイム産駒も菊花賞勝ち馬とJCダート勝ち馬の両方を出しているように、欧州的なスタミナとダート適性を兼ね備えた種牡馬。エルコンドルパサー産駒もブライアンズタイム産駒同様、本レースへの適性が高いといえる。
前走も同じく京都ダ1800mに出走。当時も期待していたのだが、スローペースで逃げたため、かえって持久力を生かせずに、後方待機の馬の末脚を引き出してしまった。他の先行馬と競り合うぐらいの平均ペースで走った方が持ち味を出せるだろう。
対抗はキクノアロー。祖父のダンシングブレーヴは凱旋門賞馬。昨年の勝ち馬フィフティーワナーも母父ネヴァーベンド系。アルアランの母父も同様に母父ネヴァーベンド系と、本レースへの相性はいい。