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金盃(SII、大井2000メートル、18日) 主役はクレイアートビュン

 父子2代にわたる同一ジョッキーによる南関タイトルの獲得。加えて、浦和勢では11年ぶりとなる大井重賞V。クレイアートビュンが、この一戦をモノにすれば、多くのドラマが生まれることになる。

 2001年の東京大賞典。岩手の雄として名を馳せた父トーホウエンペラーとコンビを組んだ菅原勲騎手は、今回と同じこの舞台で勝利を挙げた。菅原騎手は、その父と比較して「走りは堅いんだけど、それでも走るところが似ている」と熱く語る。初騎乗の前走は自らの手綱さばきを敗因に挙げていただけに、3723勝を誇る名手が同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかない。

 「前走は野田トレセンの改修工事があって、中間に内馬場で調整していた分、結果的にいつもより軽めの調整になったのかもしれない。それを考えればビッシリやっている今回の方が状態は上だと思う」と小久保師。
 着実に力をつけているうえに、体調も上向きとあれば、まさに鬼に金棒だ。
 「ここを勝ったら、芝、ダート合わせて中央挑戦も考えたい」と夢は大きく膨らむばかり。記録づくめの一戦。逃すわけにはいかない。

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