さらに、同局の冠番組である『NEWS23』には、6月より、3月末でテレビ朝日を退社する小川彩佳アナウンサーが起用されるとの報道を受け、TBS局内では、上層部と現場の局アナが対立関係にあると一部メディアで報じられている。特に現場代表として、憤りをあらわにしているのが安住紳一郎アナウンサーともいわれる。
TBSといえば、妊娠中にもかかわらず番組出演を行い、本番中に体調不良で二度の退席を行った吉田明世アナウンサーの例も記憶に新しい。これを受け、「TBSはブラック企業?」といったいわれもあるが、実際のところはどうなのだろうか。
「TBSは、2000年代始めにラジオやテレビ、スポーツなど各部門を別会社に分ける分社化を行っています。放送局といえば、激務ながらも高給の会社として知られていますが、分社化により、以前より給与体系は低くなっているといわれていますね。現在の上層部は分社化以前の人間のため高給が保証されていますが、現場の主戦力といえる30〜40代の人物は分社後となるため、給与は抑えられているといえるでしょう。世間が思うほど、それほど高給取りではないという点で、TBSは『ブラック』ともいえるかもしれません」(業界関係者)
だがTBSは、ここ数年は、視聴率ではテレビ朝日とともに「キー局の業界2位」の座を争う位置にある。決して絶不調というわけでもなさそうだ。
「ただTBSは、これといった決定打的な番組がありませんから、テレビ不況の中において、フジテレビが極端に凋落し、相対的に現在の地位をキープしている状態といえます。このままではジリ貧なのは確実ですから、将来を悲観してエース級のアナウンサーがTBSを脱出しているともいえますね。何かしらの立て直しは必要でしょう」(前出・同)
現状において不安が残るTBSに、新たな問題が噴出しないことを願うばかりだ。