吉本は今夏リリース予定の10thシングル(タイトル未定)が最後のX21参加作品となる。本シングルはその吉本から残されたメンバーへの思いやメッセージが強く反映された内容になる。グループは5月28日よりスタートする定期LIVE「NEXT FUTURE STAGE 〜4th season〜」へ向けて、現在猛特訓中。一期メンバーの山木コハル(18)、田中珠里(18)、白鳥羽純(18)の3人に今後のX21の展望や今回の定期ライブについて詳しく話を聞いてみた。
—— 最初に山木さん、田中さん、白鳥さんのことをちょっと知りたいんですけど、現在19名になったX21の中で3人はそれぞれどういうポジションで活躍しているんですか?
山木:わたしは結構、ライブでMCをさせてもらったり、X21のミーティングを仕切ってみたり。レッスン中はタイムキーパー的な係だったり。
—— 学級委員長みたいな立場?
山木:そうかもしれないです。
田中:わたし、どういう立ち位置なんだろう。
山木:面白い担当だよ。
3人:(笑)
—— 白鳥さんは?
田中:突っ込み担当かな(笑)
—— 山木さんは以前は「セクシー担当」を強くアピールされていたように記憶しているんですが。
山木:そうなんですよ(笑)でも、高校生になったりして、このまま「セクシー担当」だと本当にセクシー路線になってしまうって、『明日への卒業』(1stシングル)の時に「セクシー担当」から区切りを付けたんです。
白鳥:区切りはやい(笑)
—— 山木さんのお父さんは有名なプロドラマーの山木秀夫さんとも聞きました。やっぱりお父さんに負けじと音楽は好きですか?
山木:大好きです。ドラム、ギターが趣味で自分でもやっているんです。音楽についてはメンバーの中でも詳しい方だと思います。今はドラムでツインペダルの練習をしていたりします。女優業をやりつつ、音楽の面でも、フェスのインタビュアーとかで活躍できればいいなって思っています。
—— 田中さんは面白い担当?
田中:面白いかな(笑)でもわたし、芸人さんとかお笑いとかすごく好きで……。一人でおもしろいことやったり。バラエティとかから声がかかったらやってみたいタイプだと思います。いじられるのも平気です。メンバーにもいつもいじられているので(笑)
—— 珠里っていうのはすごく個性的な名前ですね。
田中:沖縄出身と間違えられたりします。でも実際は京都出身なんです。野球の阪神タイガースが大好きで……。
—— タイガースで推しメンはだれですか?
田中:鳥谷(敬)選手です!自分自身も野球をやっていたりして野球には興味があります。始球式のお仕事があればどんどんやってみたいくらい。X21で始球式に出た時は実憂が投げたんですけど、後ろでうらやましいなって。
—— 白鳥さんの方はクラシックバレエをやっているとのことでダンスがすごく得意そうですね。
白鳥:クラシックバレエは3歳からずっとやっているんです。でもダンスとは違うところもあるのでうまいかどうかはわからないです。
山木:動きがしなやかだし、上手です。くるくる回る時とか本当にうまい。
—— 突っ込み担当でもある?
山木:いつも鋭く突っ込んできます(笑)
田中:トークの時とかちゃんと突っ込んでくれるんで、メンバー的には(盛り上がるので)助かっています。
—— 5月28日からX21の定期LIVE「NEXT FUTURE STAGE 〜4th season〜」がはじまりますけど、X21の定期ライブはいつもどんな内容でやっているんですか?
白鳥:月一回のライブなので、昨年はテーマを決めて、「学園祭」「ハロウィン」「クリスマス」とか、テーマをひとつみんなで決めてやっていました。5月28日は19人になって、はじめての定期ライブ。特別なテーマを作らず、曲をメインに、ストレートな内容でやろうと思っています。
田中:X21として19人になって再出発という感じのライブになるんです。
山木:普段はお客さんとのコーナーやファッションショーもやったりしていたんですけど、今回はフルメンバー揃って初めてのライブになるので、新生X21を知ってもらえるような内容にしようと思っています。新旧いろんな曲をやろうって思っています。
—— リーダーの吉本実憂さんが卒業。X21の今後の展開はどうなっていきますか?
田中:CDが売れない時代ですけど、やっぱりアイドルとして握手会とかだけではなくて、CDが売れるように頑張っていかなきゃって思っています。たくさんの人に曲を聴いていただきたいんです。曲を通じてわたしたちのことももっと知ってもらえたらなって思っています。
白鳥:グループの魅力はやっぱりライブでこそ伝わると思うので、そういう意味でもぜひ、定期ライブに遊びにきて欲しいです。
—— 卒業する吉本実憂さんの存在はやはり大きかった?
山木:リーダーとしてずっと頑張ってもらっていたし、女優業でもみんなを引っ張っていく存在だったんです。やっぱり、大きい存在だと思います。今回、卒業となって、いつまでも頼り切っていてはいけないなって。
田中:わたしは普段から吉本実憂ちゃんと仲が良くて、一度、リーダーってどういう感じ? って聞いたことがあるんですけど、「すごくたいへん」って。
—— ポスト吉本実憂さんになれるような存在はグループの中から今後出てきますか?
白鳥:わからないです。今後のX21の活動についてもどうなっていくんだろうって。
山木:吉本実憂ちゃんはセンターだったし、リーダーだったんです。今後はそういうのもどうなっていくんだろうって。分けるのか、誰かが兼任するのかなとか。ライブではとにかくみんなで今出来ることを一生懸命やろうって。
—— 3人ともX21と同時に女優業もやっていますけど、女優としては今後はどんなふうになっていきたいですか。目標にする女優さんはいますか?
山木:役としては悪い役なんかにも挑戦していきたいです。女優としては大竹しのぶさんに憧れています。
田中:わたしは自分を出せるような役をもっとやっていきたいです。田中珠里を出せる役。映画だと『バーレスク』のようなミュージカルも好きなので、歌も歌える女優さんになりたいです。柴咲コウさんが目標です。柴咲さんのように歌も歌える女優さんになりたいです。
白鳥:去年、連続ドラマや時代劇にも挑戦したりして、そういう分野でもっともっと活躍したいです。着物は結構、似合うんですよ(笑)映画だと洋画好きで、アクションなど娯楽作品を幅広く見るので、いつかそういう作品にも出てみたいです。事務所の先輩の米倉涼子さんがミュージカルの『CHICAGO』に出ていて、わたし、ちょうど英語を勉強しているのでああいう作品にも挑戦してみたいなって。
—— 8月8日には「第15回 全日本国民的美少女コンテスト」もあります。新しいメンバーが入ってきたりして、X21も少しずつ変わっていくかもしれませんね。
山木:そうなんです。わたしたちも気合いをいれて頑張らないといけないです!先月2名卒業しましたが、卒業したから魅力が減ったと思われないようにこれからメンバー19人で頑張っていきたいです。吉本がやめても前に進めるように頑張っていきます。
田中:個人で色をもっと出して、ただ清楚で綺麗が売りのグループだとか思われないように頑張ります。もっとみんな弾けて一人一人の魅力が前に出るようにしたいです。
白鳥:個人の活動を増やして、この子誰だろうっていうところからX21のことも知ってもらえたら。あと吉本実憂ちゃんが卒業することでマイナスじゃなく、それをプラスに持っていけるように頑張ります!未知の力を発揮できるように頑張ります!
(取材・文=名鹿祥史)